Kohlerビルへ
私は考える男マートン。
今日は南京西路まで、
日課の哲学散歩に来ている。
おや?
あそこに見えるのは、
アメリカのトイレ業界最大手
Kohler社のビルではないか。
ほぉ、4階にはカフェもあると。
ちょっと寄ってみよう。
店内は木製家具で揃え、
中央にはバーを配置。
テラス席もあり、
秋の街並みを眺めながらお茶を楽しめる。
居心地のよい空間だが…
ダメだ、気になってくつろげん!
業界最大手の小部屋(トイレ)…
さぞかしスゴイのだろう。
行ってくる!
話題の「Numi」
おぉ~!
これは、スタイリッシュ&ハイテクと、
世界中で話題となった
「Numi」ではないか!
トランスフォーマーのような動きで
開くフタと動く便座。
足元温風機能に
タッチパネル式のリモコン!
イルミネーションやmp3再生、
FMラジオ機能も備え、
エンタメ性も追求した。
正に便器が、
個室内を完全にコントロールしているな。
なるほど、そういうことか。
この会社は便器、
つまり小部屋(トイレ)には
場をコントロールする力、
さらに言うと
世界を掌握する力があると主張しているのだ。
早速私もここで哲学していくとしよう。
ありがとう、いい小部屋(トイレ)であった。
~上海ジャピオン2012年10月19日号