上海ならではの手芸ライフ!
木村さんの紹介で伺ったのは、手芸が趣味の定光さん。実は上海は、手芸をするにはとてもいい場所なのだそう。
実用品が気軽に作れる
上海での手芸の楽しみ
ハロウィン用の仮装衣装、帰国する友人に贈る布バッグ、子どものお弁当袋、編みぐるみなど、色んなものを手作りしている定光知美さん。
知美さんが手芸に熱中するようになったのは6年前、上海に来てから。
その理由は2つあると言う。
1つめの理由は、上海には知美さんの好みに合う子ども服や小物が少なかったこと。
そしてもう1つは、上海が手芸好きにはたまらない場所であること。
「どんな材料でも、簡単に安く手に入るんですから!」と、目を輝かせる。
知美さんが手芸材料を仕入れるのは主に豫園周辺の商店。
ボタン、レース、ファスナー、リボンテープ、安全ピン、さらにはキーホルダーの金具やブローチの台まで揃うのだそう。布地は、豫園から徒歩でいける十六鋪面料布芸商城で。
最近は布の種類も増え、プリント柄の綿なども気に入るものが見つかるようになってきた。
とはいえ、鈴など小さな材料は量り売りなので多めに購入しなければならず、品質のチェックも不可欠。
色の感覚も微妙に違うが、知美さんは〝中国ならでは〟と大らかに受け入れ、手芸を楽しんでいる。
娘の寧々ちゃんのドレスと友人にプレゼントするために作ったバッグ
もの作りの醍醐味は
完成したときの達成感
知美さんは、作りたいものを決めると、手持ちの型紙をベースに、サイズやデザインを調整し、オリジナルの型紙をおこす。
街中で目を惹かれたかわいい小物を再現することも多い。
一枚の布が、少しずつ形になり、出来上がった時の達成感は他の何にも代えがたいと知美さんは話す。
「今、興味があるのはハワイアンキルト。
どう布を組み合わせるか、構想を練っています」
知美さんの手芸ライフは、上海でさらにバリエーションを増していきそうだ。
編みぐるみは寧々ちゃんのお気に入り
定光知美さん
⇒NEXT WEEK
私の色はこれ!
〝サマーカラー〟の小物を
そろえる八木さん
~上海ジャピオン2月20日 発行号より