押し花で作る多彩なモチーフ
藤原さんの紹介で伺ったのは、押し花に熱中している平田さん。
野菜や果物なども押して、作品に利用しているそう。
多様な〝押し花〟素材組み立て作業が楽しい
「本当にいろんな図柄ができるんです」。
いちごのケーキや鯉のぼり、メルヘンな男の子と女の子などの額を手に、そう話す平田亜紀さん。
実は、これらは、全て〝押し花〟で作られているのだ。
亜紀さんが押し花を知ったのは、数年前に日本で出席したウェディングパーティでのこと。
押し花のウェルカムボードに一目惚れし、上海に来てからフリーペーパーで押し花の教室があることを知ると、早速、教室に通い始めた。
一般的に押し花というと、セピア色に退色した、薄っぺらい花をイメージするが、亜紀さんの押し花は全く別物。
まずは花を専用のスポンジと紙で挟むと、ベルトでしっかりと固定。毎日、乾燥シートを取り換え、1週間ほどで色つきの押し花ができあがる。
押すのは花に限らず、イチゴやミカンなどの果物、ピーマンやナスなどの野菜、トウモロコシの皮や雑草も。
そしてできた素材を、シリコンやボンドを使って組み立て、作品にしあげる。
「何より、設計して組み立てるのが面白いですね。時間を忘れるくらいに熱中します」
乾燥させた素材を、1枚1枚組み立てて作品にする
特技を生かし、カードやパンフを作成
上海在住5年、3人の子どもを育てながら、趣味も楽しんでいる亜紀さんは、さらに別の顔も持つ。
それは、〝ボランティア〟グラフィックデザイナー。
日本で10年近く、印刷業に携わっていた経歴を生かし、友人のサークルのパンフレットやお店のロゴ、メッセージカードを制作している。
「友達が喜んでくれるのがうれしくて。
それに、私は細かい作業が大好きみたい」と笑う亜紀さん。
これからも、趣味や友人付き合いに、全力投球の日々が続いていきそうだ。
友人のために作成したパンフレットやカード
平田亜紀さん
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~上海ジャピオン4月10日 発行号より