鍵が突然開かない
家の前で立ち往生

　また携帯電話が鳴っているわ。
今日は日曜日で会社も休みだっていうのに、一体誰かしら。
「ウェイ？　もしもし陳ですけど…」「陳さん、うちの鍵壊れちゃったの！」。
　誰かと思えば、会社の後輩の女の子じゃない。
今日は静安寺でショッピングって言っていたけど、どうしたのよ。
「早くおうちに入りたいの、鍵開けて下さい」。
ちょっと私、鍵屋じゃないからそんなこと言われてもムリよ。
でも頼られると悪い気はしないわ。
とにかくあの子の家に行ってみましょ。

身近なもので鍵穴の滑りがよみがえる

鉛筆の芯で応急処置
潤滑油は実はＮＧ

　家の前に行ってみると、後輩が紙袋抱えながら鍵穴と格闘していたわ。
ちょっとあなた貸してごらんなさい。
このマンション相当古いから、きっと鍵穴が磨り減ってかみ合わせが悪くなっているのね。
応急処置だけど、いい方法があるわ。
近くのコンビニで鉛筆とカッターを買ってきて、鉛筆の芯の部分を削って紙の上に黒鉛の粉を集めるの。
その粉の上に鍵を全体的に押し当てて、黒鉛をよくまぶしてやるのよ。
直接鉛筆で鍵を塗りつぶしてもいいわ。
　それからもう一度鍵穴に差し込んでみると、簡単にドアが開くじゃない。
ちなみに油の方が滑るんじゃ？って思うけど、それはＮＧよ。
油にホコリが付着して、余計に滑りにくくなっちゃうの。
鉛筆を使う方法は鍵穴も汚さないし、覚えておくと便利よ。

日系不動産より　

?? 古い建物だと鍵が開きにくくなる場合があります。
どうしても開かないときは、やはり鍵の業者さんに頼んだ方がいいでしょう。
その際は業者が公安局に登録しているしているかどうか、確認することが大切です。

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～上海ジャピオン１０月１６日号より