チョコレート色の建物
細い路地が多く、ヨーロッパ風の閑静な住宅街が広がる衡山路エリア。
「安亭公寓」はこげ茶色の壁が特徴的なアパート。1935年に建てられた、当時としては珍しいエスカレーターが付いたビルで、設計はアメリカ系中国人の李錦沛氏が手掛けた。彼は現代建築に中国らしい要素を取り入れたデザインを得意とし、「大世界」エリアにある「八仙橋基督教青年会大楼」なども彼の設計だ。また「安亭公寓」は中国の著名な医師蘇徳隆が暮らした場所としても有名。
今もアパートとして市民が暮らしているこの建物、間近で細かな装飾を味わってほしい。
~上海ジャピオン2022年3月25日号