商務印書館が出版する第10版『新華字典』に1万カ所以上の誤りを見つけたとして、市民男性が出版社に補償金を求めた訴訟が注目を集めている。
男性は、誤りを発見する労力に対しての補償を求め、上海法院に提訴した。同法院は「学術問題であり、民事裁判で扱うべき問題ではない」と訴えを棄却。その後男性が同様の訴えを起こした浙江?城法院は、「誤りの指摘は出版社に有用。そのための労力は考慮すべき」とし、出版社に、男性への1980元の支払いを命じた。
しかし、今度は出版社が補償金の支払い取り消しを求めて提訴。金華市中級人民法院は上海法院の判断を支持し、補償金支払い命令を取り消している。
(5月25日)
~上海ジャピオン6月1日発行号より