国家衛生計画出産委員会は3月31日(日)、
上海市で鳥インフルエンザに感染した87歳と27歳の男性が
死亡したと発表した。
検出されたウイルスはH7N9型で、
人への感染が確認されたのは初めて。
2人は、2月中旬から下旬にかけて発熱、
咳の症状が現れた後、重度の肺炎を発症し、
呼吸困難に陥って死亡した。
2人のほかにも、87歳の男性の息子が同様の症状となり、
体内から同型ウイルスは未検出だったものの、肺炎で死亡した。
同委員会は感染源を調べるとともに、
2人と接触した88人の経過観察を継続。
接触者全員に異常が見られないため、
人への感染力は強くないと見られるが、
同型に有効なワクチンは開発されていない。
なお、市動物疫病予防コントロールセンターは、
4月1日(月)、近頃、黄浦江で大量に見つかった
ブタの死骸からは、同ウイルスは検出されなかったと
発表している。
(4月2日)
~上海ジャピオン2013年4月5日号