放射能対策で塩が売り切れ 20日には通常の状態に回復

 日本で3月11日(金)に発生した大地震の影響で、
福島第1原子力発電所で起きた爆発による放射能漏れ事故を受けて、
中国では放射能防止には食塩に含まれるヨウ素が有効だという説が広まり、
上海市内でも16日(水)ごろから、多くのスーパーやコンビニなどで、食塩が売り切れる事態となった。
 市物価執行部門は17日(木)、食塩価格の高騰を危惧し、400人余りを動員して、
市内のスーパーや小売店など約500店に対して検査を実施。
専門家は、放射線の影響は中国まで及ばないため、ヨウ素を過剰に摂取しないよう呼びかけた。
また市では、臨時で食塩の購買制限を設けるなどの対策を行ったが、
20日(日)には通常の状態に回復し、購買制限も取り消した。
 市塩業会社によると、18日(金)の食塩配送量は2200㌧に及んだが、
20日(日)には370㌧にまで減少し、価格の高騰も確認されなかった。
(3月21日)

~上海ジャピオン3月25日号

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