上海の外資系企業で働く女性 6割が産休をとらず

 復旦大学社会性別と発展研究中心がこのほど調査した「上海外企女員工的福利和生活状況」によると、出産経験のある女性の58・6%が規定の産休をとらなかったと回答しており、家事と仕事との間でストレスを感じているホワイトカラーの女性の実態が浮き彫りとなった。
 現状に関して専門家は「現代社会には、子どもの養育に男性はあまり関係ないという間違った概念が存在する。また、多くの女性は、産休で長期間職場を離れると職場に復帰できないのではないかという不安をかかえている。そのため、充分な産休を取ろうとしない女性が増えているのでは」と説明する。
 調査対象となったのは、上海にあるアメリカ、スイス、フランスなどの外資系企業に勤める女性854人。上海戸籍を持つ人が全体の57・6%、30歳以下が同65・6%を占めた。
 また調査から、法定休日以外の疾病休暇や結婚休暇、年休などの取得の割合についても、総じて男性の方が女性より高いことがわかった。(2月20日)
~上海ジャピオン2006年2月24日発行号より

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