6月23日(土)正午頃、浙江省温州市の李林渓谷で遭難事故が発生し、上海市
浦東新区出身の1人を含む、登山者2人が死亡した。
登山に参加したメンバーは男性7人、女性3人の計10人で、いずれもこれまで
面識はなく、ネット上で参加を募って集まった仲間だった。
10人は同日午前に上海を出発し、目的地に向かう途中の同渓谷での登山を急遽
計画。メンバーのうち6人が計画に賛成し、基本的な防水グッズを携帯せず峡谷
に入った。
その後、滝の対岸へ渡ろうと試みた1人が滝に呑まれ、救助に向かった1人も
犠牲となった。
今回の事故は、連日の大雨による不安定な足場状況や準備・経験不足などが原因
とみられ、入山者のうち、登山経験者は2人で、腕時計などの登山に必要な道具
も携帯していなかった。
(6月25日)
~上海ジャピオン2012年6月29日号