上海市は、10月27日(土)夕方より、霧やもやに覆われ、
市環境監測中心によると、28日(日)14時時点で、今年
6月以来最悪となる、重度の汚染状況になった。
同中心の観測データによると、市内の27日(土)14時~
28日(日)14時における、大気中の直径2・5㍃メートル以下の
浮遊粒子状物質「PM2・5」の濃度は、1立方㍍当たり
196・7~246・5㍃グラムを記録。大気環境が良好とされる、
1日平均濃度1立方㍍当たり75㍃グラムを、大幅に上回った。
汚染の原因について、専門家は、長江デルタ地区の大部分に濃霧が
発生したうえ、風が弱く、汚染物質が拡散しなかったためとする。
なおこの影響で、空の便は混乱し、市の虹橋・浦東両空港では、
約110便が欠航、約230便が遅延となった。また、市内の
高速道路では、料金所などを一時封鎖したほか、視界不良のため、
各地で追突事故などが多発した。(10月29日)
~上海ジャピオン2012年11月2日号