上海市を含む中国全土の都市部で、大学新卒生の就職氷河期を迎え、低賃料の物件で集団生活をする「蟻族(アリ族)」現象が広がっている。
今夏大学を卒業する学生は、727万人。上海大学による昨夏の調査データによると、新卒生は社会経験や専門性に乏しいことを、就職難の原因に挙げており、求人を行う企業の需要に合致しないと認識している。
また、市外から仕事を求めてやってくる新卒生も多く、集団で〝求職アパート〟暮らしをするケースも増加。市西南部の閔行区莘庄鎮は、上海虹橋空港に隣接。家賃が安く交通の便も良いとして、市へ移住する若者の多くが居住する場所として知られる。(6月23日)
~上海ジャピオン2014年6月27日号