銀行を装ったSMS詐害横行 スキミング被害、全額補償命令

上海市陸家嘴区にある金融会社に勤める女性が、近頃中国工商銀行を装ったSMSを通して、約20万元を騙し取られていたことがわかった。

女性は2月22日(月)、中国工商銀行の電話番号〝95588〟から「モバイルバンクの有効期限が切れる」と更新手続きを促す旨のショートメールを受け取った。この女性は、以前にもこの番号からショートメールを受け取っており、不審に思わず案内に従い、口座の暗証番号などを入力。その結果口座内の約20万元が何者かに引き出された。

警察によると、同様の詐欺被害者の約6割が1970~90年生まれの高学歴・高収入者。ネットバンクやモバイルバンクをよく利用する人が標的になっているという。

またアメリカ国籍華人の男性が、市内で作成したデビットカードのスキミングで40万元以上を失い、銀行に補償を求めていた裁判で、市長寧区法院は近頃、銀行側に対し被害総額をすべてと、期間中の利息の支払いを命じた。

 

~上海ジャピオン2016年03月11日発行号

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