上海市普陀区のショッピングモール「上海月星環球港」内にある日本料理店で5月13日(金)、客が同店マネージャーの男に対し、喫煙を控えるよう伝えたところ揉み合いになり、顔を殴られた事件で、同区の市場監督管理局が17日(火)、同店を運営する会社に対し分煙調査を行った。
同店では2012年に全面禁煙を実施。またショッピングモール内も禁煙だった。客は妊婦を含む6人で、隣で食事をしていた同店マネージャーの男らに喫煙を控えるよう伝えたところ、男が激昂。「金は払ってやるから、今すぐ出ていけ」などと罵りながら、客の顔を殴ったと言う。同店運営会社の総経理は19日(木)、マネージャーの男と同店店長を懲戒解雇とした後、客に謝罪したと発表した。
またこの事件の調査で、同ショッピングモール内にも、規定に反して室内喫煙所が設けられていることが判明。すべて室外へ移されたと言う。
そのほか、現在改訂中の「上海市分煙条例」の草案で、空港や鉄道駅では、分煙処理が徹底された喫煙室を設けるべきという項目に対し、復旦健康伝播研究所ら専門家チームは近頃、「市内の公共施設は100%禁煙にすべき」との意見を表明した。
~上海ジャピオン2016年05月27日号