上海市では近頃、市内の軌道交通に女性専用車両を設けてほしいと言う市民の声が相次いでいる。
市では夏に近づくにつれ、女性が薄着をし出すとともに、軌道交通車両での痴漢事件が頻発。最近では、痴漢を行ったと見られる男性が取り押さえられる様子が撮られた写真がSNSにアップされ、物議を醸した。また女性だけでなく、置換冤罪を恐れる男性からも、女性専用車両の設置を要望する声が聞かれる。ある男性は、痴漢に間違われないよう、両手で携帯を持つなど常に両手を目の前に置くようにしていると言う。
これについて市の交通専門家は、現在軌道交通の1日当たりの利用者は平均1000万人を越え、乗客数に対応できる車両数が用意できていないのが現状で、女性専用車両の設置は非現実的だと述べる。上海申通地鉄集団有限公司は、痴漢に遭った場合、即刻警察に通報すべきとした。
また市内の軌道交通では近頃、5、10、16号線以外すべての路線で、無料Wi―Fiの使用ができるようになった。駅構内や車両内で公式公共Wi―Fi「花生地鉄WiFi」に登録すれば、スムーズにネットが楽しめると言う。
(写真は新浪より)
~上海ジャピオン2016年07月01日号