タクシー運転手の質低下 人手不足・教育不足が原因

 市内各タクシー会社の新人運転手の質が低下していると、タクシーを利用する市民から不満の声が相次いでいる。
 利用者によると、新人運転手の中には衡山路、常熟路などの主要道路さえ知らない者もおり、目的地まで利用者自身が案内するといった事態も起こっている。また、運転技術の未熟さも指摘されており、高架道路でも時速60キロ以上出せない、手元がおぼつかず無意味にワイパーを作動させるなど、利用者に不安を与えるケースも見られる。
 こうした運転手の質低下の原因として、各タクシー会社のずさんな採用制度も、市民からの批判の的となっている。
 関係者によれば、ことしの石油高騰による経営悪化の影響で、タクシー業界は深刻な人手不足に陥っているという。これを解消するため。市内の多くのタクシー会社は、運転手の募集条件を緩める、新人研修を短縮するなどの措置をとっている。極端な例では、運転経験が浅いにも関わらず、2日の路上研修で実務に入る新人運転手もいると言う。
(11月9日)

~上海ジャピオン11月17日発行号より

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