上海気象局は、12月8日(金)、ことし9月から11月の市中心部の平均気温が20.8℃で、例年を2.3℃上回ったと発表した。これは同時期の平均気温としては、調査を始めてからの134年間で、最も高い。
市内の平均気温は、1993年に比べ約1℃上昇している。また、年間を通じて、零下まで気温が下がる日数も減少している。これに加え、郊外と市街地の気温差も年々開きを見せている。崇明区と徐家匯の気温差は、1958年には0.2℃だったが、現在は1.5℃となっている。
専門家は、市中心部の気温上昇の主要因を、人口増加とヒートアイランド現象と分析している。同現象は、工場、車、エアコンなどから放出される大量の熱が、高層ビルなどに囲まれ発散されにくくなり、市街地の気温が上昇するもの。
(12月9日)
~上海ジャピオン12月15日発行号より