本場太湖で上海蟹
7割引の新星5ツ星ホテル
「むにゃむにゃ…。いや、オスじゃなくてメスで…」。
隣で昼寝をしている主人の怪し気な寝言に、ギョツっとする私。
メス=女…。いやいや、ウチの主人に限ってそんなこと。
たぶん上海蟹のメスのことですわ。
と言いますのも主人と私、今無錫に来ております。
実は先日、主人が「9月は上海蟹の季節だろ。本場に食べに行くか!」
と言い出しまして、張り切って参ったというワケなのです。
しかし、時早し。現地の情報によると、今年、上海蟹が市場に出回るのは9月15日の予定だとか。
リサーチ女王ともあろう私がついていながら。無念…(泣)。
本命は上海蟹よりホテル
いやいや。太湖の上海蟹は主人の目的。
私の目的は、別にあったではありませんか!
実は、私たちが宿泊しているこのホテルは、今年8月にオープンした、
できたてホヤホヤの5ツ星ホテル「シェラトン無錫濱湖ホテル」でございます。
宿泊部屋は、寝心地を追求したワイドキングベッドが自慢の「デラックスルーム」(通常1988元)。
なんとこのベッドからは、バスルームが丸見えなのです。
ベッドに沈み込むように寝ている主人は空気同然。
そこで、備え付けのブラインドは下げずに入浴。
持参した入浴剤とバラの花びらを浮かべて、う~ん、トレビア~ン♪
少々話が脱線しましたが、この部屋オープン記念で588元だったのです。
主人が無錫行きを言い出した時に、ここぞとばかりに乗っかったのでした。
湖のマイナスイオンの癒し
気付けば、格安料金に浮かれすぎ、何も調べずにきてしまった私たち。
ここは5ツ星ホテルのコンシェルジェ様にお任せしましょう。そうしましょ!
コンシェルジェのお兄さんによると、ホテル北側には、リフトで登山ができる青山公園。
そして南に少し下れば、主人の大本命となるはずだった太湖があるそう。
なんとまあ便利な立地。
上海蟹がないのが、ただただ惜しい。ドンマイ主人。
オススメして頂いたのは、「?頭渚公園」(げんとうしょ)という小さな半島。
散策ができる名所らしく、お兄さんが、「あなたたちのような若いカップルには特にオススメですよ」
なんて言うから、気分よく向かってしまいましたわ♪
それにしても、湖のマイナスイオンの中にいると、暑さも和らぎ、ナイスセレクトでした!
上海蟹リベンジ旅行を決意
たっぷり歩いて、歩き疲れたせいか、まだ隣で寝ている主人。
口元はまだむにゃむにゃ…と動いています。
数時間後、ようやく起きた主人に何の夢だったかと尋ねると、やっぱり上海蟹の夢だったよう。
翌日、「また来月にでも上海蟹を食べに来ようね!」と言いながら、帰路に着いた私たちでした。
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~上海ジャピオン9月17日号より