申込者
「紹興酒の故郷で、最高級「古越龍山」を飲みたい」
ジャピオン旅行社
「かしこまりました。紹興酒の故郷でしたら比較的近いですし、1度は本場で楽しみたいですよね。
ただ、近場と言っても約3時間は必要。列車は上海駅発6時1分の空調特快(41元)で9時着を目指します。
では、早速紹興酒を! なんてお客様、気が早すぎます。懐も余裕アリですし、今日は一日タクシー移動の予定なので、ちょっと寄り道。まずは、書家の聖地『蘭亭』へ(入場料25元)。伝説の書家・王羲之に縁のあるこの庭園では、、みんな、地面に彼の字を真似て練習しています。お客様も、記念に一筆いかがですか? ひと遊びしたら市内へ戻り、最高級紹興酒を嗜みに、文豪・魯迅が通った「咸亨酒店」へ!
こここそ今回のたびのメイン。残金323元いっぱいいっぱいの一杯を注文しましょう!では早速予約を。この店で一番高い紹興酒を抑えておいて—-って30年もの498元?!それはキャンセルで。。。あ、でも20年ものなら250元で予算内なのでこちらをどうぞ。眺め、嗅ぎ、色と香りを堪能したら、450ミリリットルを喉の奥へ流し込んでください。
では、お客様ご希望のプランは大体完成です。…と思ったら
まだ67元も余っているではありませんかッ! 折角の紹興、東にある東湖へ向かい、ほろ酔いで手足漕ぎの鳥逢船クルーズ(30元)を楽しみましょう。
では、今度こそ完成。旅程はFAXでお送りします」
本場で最高級紹興酒
クルーズオプション付き
①朝6時01分、上海駅から特別快速の列車(硬座)で紹興ヘ(41元)。
②8時39分、紹興駅着。帰りの切符、18時20分の空調快速(38元)を購入。
③タクシーで蘭亭へ。(約30元)入場料25元。一句詠む。
④魯迅が通った咸亨酒店へ。20年陳太彫酒(250元)を注文。つまみに臭豆腐(6元)も。
⑤タクシーで巨大人口湖、東湖へ(約20元)。漕ぎ手のおじさんと、2人きりのクルーズ(約25元)。
⑥暮れなずむ山を背に、タクシーで駅へ。(約20元。)
⑦帰りのおやつを購入し(2元)、18時20分の空調快速で上海へ。
主な交通機関
上海―紹興 列車
■主な便名:上海駅06:01発空調特快「T791」~紹興駅 8:39着
■所要時間: 2時間38分
■料金: 硬座41元、軟座61元~
プロから見るツアー実現度 (高)
中国語が堪能であれば、かなり現実的なツアーです。ただ、チケットの当日購入はちょっとリスクが高いですね。折角魯迅縁の咸亨酒店に行くなら、魯迅記念館も是非。駅近くのレンタサイクルを利用するのも良いと思います。
コメント協力:南風旅行社
~上海ジャピオン9月7日発行号より