週末僕はココ行きたい! 上海煙草博物館




コレクター涎モノの煙草道具
珍しい煙草デザインに大興奮


女「あなた、また煙草吸ってるの? この前禁煙宣言したばかりでしょ! もう…」
男「いやさ、中国煙草博物館に行ってきたっていう友達の話を聞いてると、無性に吸いたくなってさ。1日1本だけにするから許して~」
女「もう全く…。1本だけよ」
男「感謝感激雨あられ! お礼に煙草博物館に連れて行ってあげよう!」
女「なんでお礼がそうなるの? 私、煙草に興味ないわよ」
男「いやいや、君の好きな工芸品の展示があるんだって。もちろん、煙草道具だけど」
女「煙草道具って、あのピンクや豹柄のキュートなシガレットケースのこと? あれって、小物入れとしてありよね」
男「何言ってんだよ。煙草入れは、もはや単なる入れ物じゃないんだよ。芸術なんだ! 昔の嗅ぎ煙草入れの〝鼻煙壺〟見ろよ。内側に絵が描いてあったり、外側に彫刻が施されてたり、これを工芸品と言わずして何と言う~」
女「何熱くなってるのよ。でもまあ、そう言われるとそんな気もするわね。じゃあ、煙草道具以外では何があるの?」
男「煙草のデザイン一覧とかかな。名所や植物なんかをモチーフにしたデザインも良いけど、もっと興味をそそられるデザインがあるんだよねえ。ではここでクイズです。それは何が描かれた煙草でしょうか?」
女「う~ん、何だろ。あなたの大好きなお馬さん?」
男「半分正解。馬は馬でも〝赤兎馬〟だ! 関羽と赤兎馬が描かれた煙草って堪らんな~」
女「あなたの三国志好きも相当なものね」

男「その煙草がさ、関羽終焉の地である湖北省当陽の煙草工場が生産したっていうんだから泣けるよな。関羽に想いを馳せながらその煙草吸いたいよ」
女「えっ、そこで煙草の試し吸いってできるの?」
男「中国産を中心に、150種類以上の煙草が展示されているらしいんだけど、残念ながら見てるだけ~」
女「やっぱりね。あっ、そう言えば骨董市場で、上海租界時代の煙草ポスター売ってたわね」
男「そうそう、そのポスターをモチーフにした小型のカードがあって、美女がたくさん描かれてるって友達が言ってた。当時はそんなチャイナドレスの美女が、『煙草吸ってよん』なんて本当に誘ってたんだろうな。生まれるのが半世紀以上遅かった…無念也」
女「…。じゃあ、ここにいる現代の美女が着てあげるから、チャイナドレス買って頂戴! じゃないと博物館行かないわよ」
男「すぐこれだから…。でも今日は煙草も吸わせてくれたし、まっ、いっか」
女「やった~。じゃあ今週末早速行きましょ!」

【information】
住所: 長陽路728号(×通北路)
電話: 6547-1135
時間: 9時~16時
料金: 無料(要身分証明、パスポート)
休館日: 月、水、金、日曜日
アクセス: 軌道交通4号線「大連路駅」2番出口より長陽路を東へ徒歩12分、通北路交差点東。

~上海ジャピオン10月17日発行号より

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