週末僕はココ行きたい!中国乳業博物館


牛の模型で乳絞り体験?
牛乳瓶に風呂上りを想う

女「乳製品のメラミン混入騒動も、やっとひと段落したわね」
男「そうだな。シンガポールとかで、兎マークのミルクキャンディー〝大白兎〟からメラミン検出されたろ。あの時は上海でもスーパーから〝大白兎〟が全部撤去されたから、食べられなくて本当に辛かったよ」
女「そんなに好きだったの?」
男「愚問だね。あのキャンディー、メラミン入ってたとしても俺は食べたかったんだ!」
女「…。心配する必要なさそうだけど、大丈夫なの、身体は?」
男「俺の身体は鋼のサイボーグだからな。それに子どもの頃から牛乳ガブガブ飲んでたから、元気満点の健康優良児だぞ」
女「私は昔から牛乳が少し苦手だわ。ニオイがちょっとね」
男「おいおい、そんなんじゃ漫画『ドラゴンボール』のギニュー特戦隊に入れないぞ」
女「こっちからお断りよ!」
男「よし、今度の週末、まずは君に牛乳の魅力をたっぷりと味わってもらおうかな」
女「どうせ、牛乳に関するウンチク語るつもりなんでしょ」
男「今回は乳業博物館で一緒に楽しもうと思ってるだけだよ」
女「乳業博物館? そこって牛がいて、乳絞りできるの?」
男「牛乳の歴史や製造過程とかが紹介されてる博物館だよ。牛も一応いるよ。模型だけどね。実物大だって雑誌に載ってた」
女「ふ~ん、模型なのね」
男「相変わらず興味なさそうだな。牛の模型はイマイチでも、80年くらい前の牛乳の新聞広告は、一見の価値あるだろ?」
女「80年前っていうと租界時代ね。オシャレな広告ある?」
男「そうだな。美女が『美容と健康と楽しさが欲しかったら牛乳を飲みましょ♪』って、ミルク飲みながら誘ってる広告があるみたいなんだ。俺も誘ってくれないかなあ。美女とミルクでうっしっし」
女「…。あなたは1人で〝袋〟牛乳飲むのがお似合いよ」
男「フン! 牛乳はやっぱ瓶だろ。博物館には昔懐かしい牛乳瓶も展示されているんだって」
女「瓶ねえ。小学校の頃思い出すわ。今思えば、重い牛乳瓶、よく小学生に運ばせてたわね」
男「身体鍛えるためだろ、たぶん。あ~、風呂上りに腰に手を当てて、コーヒー牛乳をグイっと飲みたくなった」
女「じゃあ、カフェラテ買ってあげるから、1人で行って来て。私はカフェでのんびりするわ」
男「ダメだよ。ちゃんと見なきゃ。チベット族が使うバター茶作りの道具の展示とかもあるし、レトロなミルクスタンドもいい雰囲気で再現されてるぞ」
女「レトロなものにはちょっと心惹かれるわね」
男「だろ。君が見ないと展示品も悲しむぞ。今週末行こうよ」
女「そうね。あなたのためじゃなく、展示品を悲しませないために行ってあげるわ」

【information】
住所: 万栄路467号(×大寧路)
電話: 5665-8452
時間: 9時~16時半
料金: 無料
休館日: なし
アクセス: 「上海火車駅」より北に2駅の 、地下鉄1号線「延長路駅」4番出口より共和新路を北へ徒歩6分。大寧路を西へ徒歩7分。万栄路を北へ曲がりさらに徒歩4分

~上海ジャピオン11月28日発行号より

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