龍の脊椎は絶景かな

オレはウルフ。ロードバイク好きの留学生。中国の国道を自転車で旅してるんだ。

３２１号線制覇の旅４日目。今後の日程を考えると、今日中に何とか貴州省まで目指したいとこだ。桂林を出たら、これからは本格的に起伏の激しい山道との戦いが待ってる。燃えてくるじゃないか、朝食には地元民がこよなく愛する「冒熱米粉」も食べたし、準備万端だぜ！　さあ、気合いを入れて出発だ！

高速道沿いをひたすら北に向かってペダルを漕ぐこと２時間。通りかかった龍勝県で一息つくか。ただの小さな村かと思ってたけど、この棚田は圧巻だな～！　「龍脊梯田」っていう有名な場所らしいけど、棚田の織りなす鎬模様はまさに龍の脊椎みたいだ。何だか龍神様からパワーをもらえそうだぜ。本当は近くにある「龍勝温泉」にも寄って旅の疲れを癒したいとこだけど、そんなセレブな旅じゃないんだよな、トホホ。おや、あのワゴン車は何だ？　えっ、貴州の都匀市まで連れてってくれるって？　こりゃ早速、龍神様のご利益か？　ようし、一気に今日の目的地までレッツゴー！

歴史的な〝橋の城

西に向かって走り続けてもう６時間か。おや、山道を抜けたと思ったら近代的なビル群が目の前に。街の中心地で車を下りて、早速市内を観光だ。おや、建物付きの橋って珍しいな。「百子橋」って言って、明代に造られたすごく古い橋なんだって。都匀は市街を南北に流れる川に、１００近くの様々な橋が掛かっていることから〝橋の城〟とも呼ばれているんだ。溢れんばかりの自然と水、今度は絶対に夏にまた来るぜ。さあ、次の街を目指してゴーイングハイウェイ！

 

 

 

 

 

 

～上海ジャピオン2016年03月25日発行号