黄山のふもとで温泉

オレはウルフ。ロードバイク好きの留学生。中国の国道を自転車で旅してるんだ。いつも格安のボロ宿に寝泊まりしてるんだけど、すきま風がピューピュー入ってくるし、毛布は薄っぺらいしで、この時季は堪えるぜ。

安徽省南部の都市、黄山市に到着。ここには、世界遺産に登録されている景勝地「黄山」がそびえているんだ。「黄山」は、三主峰と呼ばれる「蓮花峰」や「光明頂」、「天都峰」をメインに、計72の峰が連なっているんだって。にしても、すんげー断崖絶壁だ…！ずっと見上げてると首が疲れちゃうぜ。登ってみたいんだけど、ちょっと今回の自転車旅では無理だな。いつか、登山目的でまたここに来よう。

黄山市は、温泉地「黄山飄雪温泉」も有名で、運動神経系の回復に効果的なんだよな～。もう冬に突入したことだし、熱い湯に浸かって旅の疲れを癒そう。くう～、あったまるぜ。やっぱ旅に温泉は付き物だよな。おっ、あそこに見えるのはまさか野ザルか！ヤツらも温泉に入ろうと企んでいるのか、かわいいな。

 

極細のつるつる麺を堪能

温泉のおかげで、身体が随分と軽くなったそのままに、スイスイっと漕いで次なる省、浙江省は常山県に突入！ここは小さな山々に囲まれ、水が豊かで農作物がたくさん摂れるところらしいぞ。んで、採れた小麦を使って作ったのが「常山貢面」で、この県の名産品なんだ。これは食べておかなくっちゃ。う～ん、麺は超極細で、ツルツルののどごし。たまんね～ぜ。

えっラオバン、オレを家に泊めてくれるの!?　ありがとう！　今日はゆっくり身体を休められるな。さあ、次の街を目指してゴーイングハイウェイ！

～上海ジャピオン2016年11月25日号