32回楽しめる!?
全室内装が異なるホテル
ホテル探検の楽しみに、すっかりハマっている様子の新婚奥様。
そんな奥様から、再びホテル見学のお誘いがございました。
「全32部屋、全て内装が違うホテル発見! 本日午後、侵入(見学)を試みる」とのこと。
数々のホテルを見てまいりましたが、全室異なる内装というのは初耳。
自称ホテルフリークの名にかけて、私も同行することに致しました。
それが、「8カラーズホテル」でございます。
部屋選びはまずカラーから
奥様とは現地で待ち合わせ。
ホテルロビーは専用エレベーターを上った3階にありました。
そこは、黒を基調に現代的にまとめられた雰囲気。
フロントにはお姉さんが1人いらっしゃいました。
その横にはタッチパネル式のモニターが…。
これって、日本のアレ系ホテル?
思わず奥様を見ると、「ここまで来たからには引けない!」といいながら、興味津々な表情です。
したらば、行くしかありません。
見学希望を伝えると、お姉さんはタッチパネルを指差して「好きな色をお選びください」とのこと。
8つの色から紫を選んでみると、画面に4つのお部屋が登場しました。
壁が丸くくりぬかれた部屋や、物語の中のお城に出てきそうな一室など、噂通り確かに1部屋1部屋内装が全く異なります。
2人でしばしの吟味の後ロック・オンしたのは、和風に作られた「パープル18号」。
日本人として、到底見逃せません。
いざ出陣でございます。
小さな引き戸に寝床は畳
「どうぞ」と促されたその先には、私の肩くらいの高さしかない、横開きの木戸が。
聞けば、こちらのホテル、日本の建築デザイン会社が手がけたそう。
な~るほど、道理で至るところに日本っぽさがあるワケです。
引き戸をガラっと開けると、そこには石畳の一二三石!
奥には、籐のランプがぼんやりで、ちょっと敷居の高い料亭みたいです。
しかし進む右脇には、ガラス張りのバスルーム&トイレっ! 「丸見えじゃないの!」と頬を染める新婚奥様。
そして、衝撃は最後に待ち構えておりました。
寝室は畳で、ベッドはなく敷布団。
その横には絵画の額にはめられた巨大な鏡が2つ!
そこで奥様が「トレ・ビア~ン!」えぇッ!? と思いましたが、新婚ですものね。
現代風・フランス風も
せっかくなので、他の色のお部屋も見せて頂くことに。
ほかには欧州の青春映画に出てきそうな可愛い白のお部屋、ドアを開けると部屋へ上る石段があり、
さらにプロジェクターまで備えた黒のお部屋などがありました。
次々覗く度に違う驚きがあって、まるでテーマパークみたい。
「目指せ32室!」隣からそんなつぶやきが聞こえました。
~上海ジャピオン8月21日号より