ゴーイング☆ハイウェイ~国道320号⑪

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侗族が暮らす街へ

オレはウルフ。ロードバイク好きの留学生。中国の国道を自転車で旅してるんだ。いや~、おいしい米を食べて満腹満足。ちょっとホームシック気味だったけど気を取り直して、旅の残りを楽しもうっと。

懐化市を出てから、どんどん山奥に入っていく感じ。うわっ、雨が降ってきちゃったよ…。春で暖かくなって来たとはいえ、合羽を着てバイクを漕ぐのは体力を消耗するな。さっさと次の街へ移動しよう。

ここ新晃侗族自治県は名前の通り人口の80%を侗(トン)族が占めるんだ。久々に少数民族の街にやってきたな。言葉の面ではちょっと苦労するけど、ウルルン滞在記みたいで、ワクワクするぞ。お~、侗族の衣装は、黒をベースに、襟元に色鮮やかな刺繍かしてあって美しい。頭に大きなかんざしを挿したかわいい子もたくさんいるな~って、いかんいかん、雨が大きくなってきたから、早めに宿を探そう。

夜郎国が栄えた地

観光地の近くだったら宿があるかなって思って、「夜郎古都景区」に来てみたけど…。夜郎って、前漢の頃にあった「夜郎国」のことだろ、あれって貴州省にあったんじゃなかったっけ?なるほど、この辺りからも遺跡が発掘されていて、ここが国の中心だったという説もあるんだ。で、ここ「夜郎古都景区」は夜郎国の歴史を紹介する建物や、湖、山の連なりなんかの美しい風景を楽しめるんだって。とりえあえず今日は観光はできないから、宿で休憩。あれ、民宿のおばちゃんが「疲れたでしょう」ってお粥みたいなのを持ってきてくれたぞ。へぇ、これは「油茶」っていって、モチ米に茶葉やピーナッツを加えた、侗族が客をもてなすための食事らしい。では遠慮なく、いただきま~す! さあ、次の街を目指してゴーイングハイウェイ!

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~上海ジャピオン2017年4月14日発行号

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