上海に来て銀行口座を開設して以降、ATM以外利用せず…
そんな人必見! 定期預金や銀聯カードって利用価値が高いんです
銀行とカードを活かし、上海生活をもっと快適にしよう!
定期預金の作り方
手続き簡単、金利10倍 上海でこそ定期預金
「中国の定期預金って、金利がイイらしいけど…」と思いつつも、口座の開設を躊躇しているアナタ! まず左の図を比べてみてほしい。その金利、日本の約10倍。今後少なくとも1年以上は上海生活をするなら、利用価値も高いはずだ。
定期口座の開設に必要なのは、一般にパスポート+銀行カードあるいは通帳。通常、銀行内の掲示板に定期預金の金利が表示されているので、開設前に確認しよう。あとは申請書に必要事項を書き込み、「整存整取定期儲蓄存単」を受け取るだけで手続きは完了する。なお、預け入れの最低金額は50元からという銀行が多い。
満期になったら、「整存整取定期儲蓄存単」を持って銀行に行き、これを窓口のスタッフに見せ、「要提取(yao3 ti2 chu1、お金を引き出したい)」と告げるだけ。急な本帰国などで満期以前に引き出す場合でも、普通預金と同じだけの金利がつく。
(ただし、上の数字は1年計算した時の利率という点に注意。例えば、1万元を上海の銀行に半年定期で預けると、半年後に受け取れる金額は1万378元ではなく1万189元となる)。
上海銀行の場合
①パスポート+銀行カードまたは通帳を持って銀行へ
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②個人業務窓口で、「我要存○年定期(○年の定期をしたい)」。さらに預け入れ金額を伝える。
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③申請用紙に名前、住所、金額、定期の期間などを記入。その後、暗証番号を入力。
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④「整存整取定期儲蓄存単」を受け取り、手続き完了。これは満期後、必要になるので大切に保存しよう。
銀聯カードはこうも使える
銀聯カードでお会計
支払いが簡単・楽
ATMに行く必要もなし
手持ちがない時に限って、友人や友達からの急な誘い――。でも、銀聯カード1枚あれば、そのピンチも簡単に回避できる。すでに利用している人も多いかと思うが、銀聯カードを使用して買い物やサービスなどの支払いができるのだ。現在、市内の一定クラス以上の飲食店やスーパー、ホテルなら、ほとんどの場所で利用できる。
利用方法は左の図のように、とても簡単。手数料もかからないし、その場で自分の口座から即時決済される。預金金額以上は使うことができないが、現金をもたなくてよく、ATMで引き出す手間を省けるのが最大のメリットだ。
また、中国でのこうしたカード払いの浸透に伴い、三井住友カードは昨年12月より、中国へ旅行したり長期滞在する日本人に向け、銀聯加盟店でカード払いが可能になる「三井住友銀聯カード」の発行も開始している。(詳細はwww.smbc-card.com/mem/addcard/ginren.jsp参照)
さらに日本でも、年々増加する中国人旅行者に向けて、空港の免税店や秋葉原の電器店などを中心に銀聯カードでの支払いに対応した店が増加中。2007年末現在では日本国内で既に8400店舗以上が利用可能となっている。
【メリット】
①現金を持たなくていいので安心
②ATMで引き出す手間いらず
③小銭が貯まらず、財布も軽やか
日本のATMで引き出し
自動両替だから楽!人民元口座から日本円
日本に一時帰国する際、「日本円がないから…」と銀行で両替する必要はナシ。銀聯カードを使えば、人民元口座からそのまま日本円を引き出せる。
この自動両替時の為替レートは、カード発行銀行または中国銀聯が決定。基本的にその日の為替レートと大きくは変わらないので安心だ。
利用可能カードは、カード番号が原則6から始まっているカード、あるいはVISAやMASTERのマークが入っていない銀聯カード。手数料は、各カードを発行する銀行が設定する金額に準じる。
取扱銀行は、左記の5行(3月20日現在)。引き出し限度額はいずれも1日5000元まで。各銀行によって、表示言語や残高照会が見れるか見れないかなどの違いがある。
中でも利用しやすいのは、セブン銀行ATM(セブンイレブン内)。言語が英語または中国語のみなのが難点だが、23時50分~0時10分までの日を跨ぐ20分間以外は、ほぼ24時間利用できる。利用法は、上の図と同じ。中国語の場合、「取款」を選択し、必要な日本円を入力すればOKだ。
【メリット】
①人民元口座の金額を為替レートに合わせて自動両替
②ゆうちょ銀行やセブンイレブン内のATMでも利用可能
このカードでマイルが貯まる
ANA CARD
【提携銀行】
招商銀行
【利用できる店】
VISA、銀聯への加盟店など
【対象年齢】
18歳以上
【入会特典】
・入会時本会員に5000マイルサービス
・最初のフライト時に5000マイルをプレゼント(ANAグループ国際線のマイル対象線に本会員搭乗の場合)
・自動的にANAマイレージクラブに入会
【4月からの変更点】
2008年4月1日より、これまで一律だったマイル交換レートを、ロー・レギュラー・ハイの3シーズンに分け、シーズンごとに必要交換マイルが変動。
ローシーズンなら上海⇔日本間通常20000マイルが17000マイル。(詳細はhttp://www.anaskyweb.com/cn/j/index.html参照)
【入会お問い合わせ】
TEL: 800-820-0896(フリーダイヤル)
TEL: 6841-0069(携帯からの場合)
(日本語・平日9時~18時)
www.anacardchina.com
JAL・上海浦東発展銀行クレジットカード CARD
【提携銀行】
上海浦東発展銀行(citi bank)
【利用できる店】
JCB、銀聯への加盟店など
【対象年齢】
25歳以上
【入会特典】
・入会時本会員に5000マイルサービス
・最初のフライト時に5000マイルをプレゼント(JAL グループのマイル積算対象線に本会員搭乗の場合)
(※上記は2008年9月30日まで)
・自動的にJALマイレージバンクに入会
【4月からの変更点】
2008年4月1日~6月31日、2008年12月1日~2009年2月28日まで、マイルディスカウントキャンペーン実施。上海⇔日本間通常20000マイルが17000マイルで特典交換可。(詳細はhttp://www.cn.jal.com/sr/ja/jmb/参照)
【入会お問い合わせ】
TEL: 800-820-8788(フリーダイヤル)
TEL: 3878-4988(携帯からの場合)
(日本語・平日9時~18時)
www.spdbccc.com.cn
支払いが簡単・楽
ATMに行く必要もなし
長期滞在の駐在員向けにANAとJALが発行する人民元建てのクレジットカード。これらのカードは、人民元建ての決済のため為替レートの変動リスクに対応できるほか、日本語による各種サービスデスクや多数の優待加盟店を持つ。そして忘れてならないのが、いわゆるマイルカードの機能に加えて、ショッピングやホテルなどの支払いの際にこれを使えば、マイルが加算できることだ。
支払いに使える場所は2つのカードでほとんど同じ。共に中国を中心に60万店以上ある「銀聯加盟店」で使えるのが心強い。毎日の買い物や中国国内旅行のホテル代などを、なるべくこれらのカードで支払い、マイルを快適に貯めよう。
あとは「ANAとJALのどちらが有利か」だが、内容的には互角。特典や提携航空会社などを参考に、自分に適した方を選ぶといいだろう。
カードの申請は共にこれまでクレジットカードを作ったことがなくても可能。ただし、申請時に審査があり、一定以上の経済力が求められる。駐在員の平均給与ならOKだ。
また、ANAとJAL共に2008年4月より、マイルの変換におけるルール変更やマイルディスカウントキャンペーンを予定しているので、すでにクレジットカードやマイレージバンクの会員の人もウェブサイトなどを確認しよう。
~ジャピオン3月28日発行号より