生花店のほかに最も充実しているのが、2階売り場のほとんどを占める造花専門店だ。上海で活躍するトップクラスのフラワーデザイナーが経営する店や海外ブランドの店など、約20店舗が並ぶ。うち数店は、天井の高い店内を贅沢に使って豪華にディスプレイしており、作品の展示場のような雰囲気が漂う。
造花専門店以外には、サボテンを代表とする多肉植物や花かご(バスケット)、ラッピング用品、ブーケ、花瓶などの専門店も数店舗入っている。
多肉植物についてスタッフは、「最近、上海に多く出回るようになり、あまり世話のかからない点や、小さくて値段も手頃な点が人気となっています」と話す。特に若い人に好まれており、「カップルが手にとりながら品定めをしている姿もよく見られますよ」と言う。
花かごは、サイズ、デザインともに豊富に揃っている。近くに住んでいるという女性は、「大きなバラの花束をもらったので、ドライフラワーにして飾ろうと思って」と大きめの花かごを手にとりながら話す。
じっくり時間をかけて選びたいのが、ラッピング用品。リボンや包装紙、ビーズなど品揃えが豊富で、花のラッピングだけでなく、その他のプレゼントにも応用できる。
ブーケは豪華なアレンジが多い。花瓶は、ガラス製、プラスチック製、一輪挿しなどがあるが、デザインのバラエティーは日本の専門店と比較するとやや見劣りする。
今年は戌年ということで、カーネーションで作った犬のバスケットアレンジがよく売れているという。一部の生花店舗の店頭に置かれており、1個120元~。水をやる必要はなく、約3週間楽しめる。
~上海ジャピオン2006年2月24日発行号より