今や6億人が使っているというチャットアプリ「WeChat(微信)」。
その中で、企業がニュースや読み物、グルメ情報まで、色んな情報を定期的に発信している「公衆号(公式アカウント)」をチェックしているかい?
今回はオレが選りすぐった、面白くて便利な「公衆号」を教えてやろう。気になったら即座にQRコードをスキャンだ!
生活がますます便利に
まずはマストで登録しておくべき、生活お役立ち系アカウントだ。
上海に住んでいるなら「上海発布」は登録しておけよ。〝長期休暇中の地下鉄の変則運行通知〟など、重要情報もここで配信されるからな。
それにメニューバーの「市政大庁」では、バスの運行状況がアップ。これはかなり使える。もうバス停で待ちぼうけする必要はないぞ。
渋滞しがちな上海で「微信路況」は重宝されているようだな。特に「定制路況」で自分がよく通る道を登録しておけば、そこの渋滞状況をすぐ呼び出せるから、毎朝タクシー通勤なんてヤツは使うといいだろう。
ついつい通信費を使いすぎるキミには「中国移動」をオススメするぞ。「上海銀行」は銀行予約ができるのが何よりうれしいな。こういった通信会社や銀行の公式アカウントは、有名どころはほとんど、先の2つと同じサービスを提供している。自分が利用している通信会社/銀行で登録してみたまえ。
新店情報から料理レシピまで
新しいもの好きのミーハーには「上海新店」がオススメだ。記事のまとめ方がうまく、ユニークなレストランも登場して、写真を眺めているだけでも楽しい。
たまに配信されるレストラン特集も見応えたっぷりだ。
「餓了嗎」の配信内容はともかく、登録しておくと便利だ。画面左下の「叫餓了嗎」をタップすれば、面倒な登録手続きは一切なしで、現在地周辺の加盟レストランへデリバリーをオーダーできるのさ。20元~のローカルフードが多いのも魅力的だ。
料理好きなら「做菜很簡単」と「一人食」を押さえておくといいぞ。前者は中華料理のレシピや豆知識が毎日配信されるし、メニューバーからいつでもレシピを呼び出せる。
後者の美しい料理動画は料理をするモチベーションも上がるだろう。どちらも料理手順の説明はザックリとしたものだから、中級以上向けだな。
話題作りに最適
「周末做啥」はお出かけ好きにピッタリな情報が配信されるぞ。イベント情報にグルメ、映画など、あらゆる上海市内情報を網羅。クリスマスにニューイヤーと、イベントが続くこれからの季節に備えて登録しておくといいだろう。
「上海上海」と「冷兎」は、暇つぶしにピッタリのユル~イ読み物系公衆号だ。〝なぜ上海男子はモテないのか〟など、上海人の地元愛とプライドを絶妙にくすぐる「上海上海」。一方の「冷兎」は世界中から集めた、クスリと笑える小ネタを配信する。「冷兎」は投稿閲覧数が平均3万人を超える、全公衆号の中で1、2を争う人気のアカウントだ。
最後に一風変わった公衆号「微貼」を紹介しよう。これを使えば、先に紹介した公衆号のような、文章と写真付きの長文メッセージを編集し、友達に送ることができる。キミのセンスが試される公衆号だな。
中国語学習にも役立つ
この2つのアカウントは、本来は中国人が日本語を勉強するためのものだが、逆に中国語学習に活かせるんだ。どちらも、日本語の芸能ニュースやコラム、アニメのセリフなどを日本語と中国語の両方で紹介してくれるから、教科書には載っていない流行語や話し言葉を勉強できる。
〝今年の紅白歌合戦司会者発表〟など、日本の最新芸能ニュースをゲットできるのもうれしい。「日語学習」で最近閲覧数が多かった「映画ドラえもんで学ぶ人生の哲学」は、劇中のグッとくるセリフを、2カ国語で紹介しているぞ。WeChatの「モーメンツ(朋友圏)」で記事をシェアすれば、日中の友だち両方に読んでもらえるのもうれしいな。モチロン日本語勉強中の友だちにもオススメしたまえ。
公衆号はこうやって探せ!
ネットで探せ!
みんながチェックしている人気のアカウントが知りたければ、「新榜」など公式アカウント人気ランキングサイトを見るといいだろう。生活、グルメ、健康といったジャンルごとに、閲覧数が多いアカウントがランキング形式で紹介されているぞ。過去の人気配信記事も読めるから、昔見た記事をもう一度読みた~いなんて時にも役立つぞ。
レストラン・ショップでQRコードをスキャンだ!
レストランのメニューやテーブルの角、レジ周りをよく観察してみたまえ。WeChatのQRコードが付いていることがある。その場でフォローするとサービスが受けられることもあるから、見逃すなよ。ただし街頭のQRコードの中には、ウイルスが仕込まれている悪質なものがある。正体不明のQRコードをスキャン、知らぬ間にウイルスソフトをダウンロードし、個人情報を抜き取られた…なんて事件が多発しているから、よくよく注意したまえ!
モーメンツ(朋友圏)をチェックせよ!
WeChatのモーメンツ(朋友圏)に、いつもオモシロ記事をシェアしているヤツがいるだろ? 興味を持ったアカウントがあれば、画面右上の「公式アカウントの表示」ボタンから記事発信元のアカウントをフォローできる。読み物系のアカウントはこの方法で増やすのが吉だ。
~上海ジャピオン11月13日発行号