梅雨を楽しもう③

雨のにおいを感じながら



「上海博物館で中国文化に浸ろう」

 少し雨足が激しい時は、博物館にこもって芸術鑑賞などどうだろう。
 人民広場内にある上海博物館なら、丸1日中国文化に浸ることができる。4階建ての館内には、中国古代青銅館や、中国歴代書法館、中国少数民族工芸館など12の常設展示館と、期間限定の特別展示館がある。
 2階には喫茶室があり、コーヒー(30元)やケーキ(10元)で一息つくことも。
 鑑賞を堪能したら、1階のおみやげショップをのぞいてみよう。中国文化に関する書籍や博物館オリジナルグッズなどが購入できる。また、書家「王羲之」の書をデザインしたオリジナル傘(68元)を販売しているので、この傘をさして鑑賞の余韻に浸りながら帰宅してみては?

上海博物館
住所:人民大道201号
TEL:6372-3500
開館時間:9:00~17:00
     (チケット販売は16:00まで)
料金:20元(学生5元)
     (日本語のイヤホーンガイドつきは入場料込みで60元)
※「4月7日~6月11日までの特別展示(2階第2展示室)は、ニューヨーク現代芸術博物館所蔵の絵画名作展「Ce zanne to Pollock」。19世紀末から20世紀にかけての名作約72作品を展示している。」

「雨模様を眺めながらティータイム」

 眼下に雨の滴る緑を眺めながら、高級感あふれる
でレストラン午後のひと時を過ごすのも6月の醍醐味。
 徐家匯公園傍のビル5階にあるイタリアンレストラン
「CAMEO」では、店内のどの席からも、公園の緑が
鮮やかに目に映る。雨に濡れた木々は緑がより濃く、
美しい。「雨の日ももちろんいいですが、晴れた日は
もっと遠くまで眺められて最高のロケーションですよ」
と話すオーナーの林國平さん。6階(屋上)にはテラス
席があり、雨の日以外は開放している。

CAMEO
住所:天平路392号5、6階
TEL:6448-4678、6448-4669
営業時間:11:00~24:00
ドリンクメニュー:カプチーノ 30元
         カフェ カメオ(カルーアフレーバー) 60元
         アイリッシュコーヒー 60元
         オリジナルワイン(赤/白)250元/本 50元/グラス 他
スペシャルセットランチ:(平日)65元と80元(11:30~14:00)
              (土・日)90元と165元 他

「雨の日はおうちでのんびりおすすめの映画と本」


映画
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■「雨に唄えば」1952年(原題:Singin’ in the rain)
監督:ジーン・ケリー、スタンリー・ドーネン
出演:ジーン・ケリー、デビー・レイノルズ 他
解説:
ジーン・ケリー扮する映画スターのドンと、人気女優の吹き替えに採用されたキャシーとのロマンスを描いた名作ミュージカル。どしゃ降りの雨の中、ケリーが歌い踊るシーンはあまりにも有名。雨の日でもハッピーな気分になれる1本だ。

■「山の郵便配達」1999年(原題:那山那人那狗)
監督:霍建起
出演:滕汝駿、劉 他
解説:
99年の中国アカデミー賞で最優秀作品賞、最優秀主演男優賞を受賞した中国山間部で暮らす家族の絆を描いた感動作。郵便配達をしてきた父が息子に引き継がせるため、山奥の過酷な道のりを父子で行く。大雨の中、大切な郵便物を守りつつ黙々と進むふたりの姿が印象的。

ブック
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■「向左走・向右走」
幾米(ジミー)/著
2002年4月初版
内容:
台湾の人気絵本作家ジミーの代表作品。隣同士に住みながらすれ違いの彼と彼女。
ある日、偶然外で出会い電話番号を交換する。ところが、帰りの雨で、肝心の連絡先を書いたメモがにじんでしまう。そして2人は、隣同士であることを知らないまま時は過ぎる。

■「東京塔」(原題:東京タワー)
江国香織/著 王超偉/訳
2004年3月初版
内容:
若い女性から圧倒的支持を得ている江国香織の作品「東京タワー」の中国語版。41歳の人妻・詩史と21歳の学生・透の不倫の恋を中心に、東京タワーや都会の風景を巧みに描写している。窓から東京タワーが見える高級マンションに住む透が、雨に濡れる東京タワーを眺めながら、詩史からの電話を待つ描写がある。他に、ふたりがバーで雨宿りをするなど、雨の場面がいくつか登場する。

~上海ジャピオン6月2日発行号より

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