〝空中遊泳〟を楽しむ
地上からホテルを見上げれば、建物から突き出た水たまりで泳ぐ人影が確認できる。ここ「ホリデイ・イン浦東康橋(上海浦東緑地假日酒店)」にあるプールは、ユニークな設計で有名だ。
このホテルは、浦東国際空港からタクシーで約30分、上海ディズニーランドの最寄り駅である11号線「上海迪士尼」駅から2駅のところに位置する。インターコンチネンタルホテルズグループ(IHG)が展開するホテルの一つであり、そのサービスは折り紙付きだ。プールは地上24階、約110㍍の高さにあり、ネット上は〝上海で最も大胆なプール〟と称される。プールは長さ30㍍、幅8㍍、深さ1㍍50㌢のコースで、うち3㍍ほどが建物から突き出ており〝空中遊泳〟が楽しめる。気持ちよく泳いでいると床が突然スケルトン…その高さに気分が高まるか、肝を冷やしてしまうかはあなた次第。
往復すると60㍍のため、スケルトンに到着する頃には息も絶え絶え…そんな時はプールサイドにある、2人は優に座れるふかふかのソファで休憩できる。また、更衣室は1階下の23階トレーニングルームそばにあり、エレベーターでの移動が必要なため、身体を隠せるパーカーやタオルなどを持参しよう。
浦東国際空港近くで便利
客室は「スタンダードルーム」や「デラックスルーム」など3タイプ。浦東新区に出張する予定のあるビジネスマンはもちろん、上海ディズニーランドに出掛けた際や、プール目当てに同ホテルを利用するのもいいだろう。
info
住:浦東新区秀沿路1088号(×恒和中路)
電:400-830-1216
営:6時~23時(プール)
〝南国でバカンス〟気分に
上海の中心街を眺めながら優雅に泳いだり、プールサイドで読書や音楽鑑賞を楽しんだりしてみたい…そんなハイクラスな願望を叶えてくれるのが、5ツ星ホテル「ザ・ロンジモント上海(上海龍之夢大酒店)」26階に位置するプールだ。
トラベルマガジン誌などのホテル賞を何度も受賞している同ホテル。長さ30㍍の温水プールでは、のびのびと泳ぐことができ、仕事のストレスで凝り固まった身体を開放する。ガラス張りの窓から華山路・徐家匯エリアを見下ろすことができるほか、天窓からは空も垣間見られる。白を基調とした清潔感溢れる内装、ウッドデッキが敷かれたプールサイドには横になれるシートやデッキチェアが並び、その横に置かれたヤシの木…上海にいながらにして南国にトラベルしたような気分が味わえる。
また、最新機器を備えたフィットネスセンターにはランニングマシンなどの有酸素運動ができるスペースを用意。疲れた身体をサウナやジャグジーバスで癒そう。そのほか、別料金で本格的な中国式トリートメントを体験できるタッチスパも提供する。
大理石のバスルームで寛ぐ
一方客室は、デラックスルームからスイートルームまで全5タイプを揃える。広さ42~318平米の広々とした空間が広がり、大理石のバスルーム、自分の好みで選べる枕、42㌅のワイドテレビなど、ワールドクラスのサービスで来訪者を満足させること請け合いだ。
info
住:延安西路1116号(×番禺路)
電:6115-9988(客室)、9988-8930(プール)
営:8時~18時(土日は6時~16時)
陸家嘴の景色を眺めながら
中国の現代ドラマでよく出てくる、陸家嘴金融エリアがよく見える高層ビルの一室。その華やかな景色をこの目で見てみたいと思っている人も少なくないはず。ここ「フォーシーズンズ浦東上海(上海浦東四季酒店)」では、そんな希望を叶えてくれるプールを用意する。
同ホテルの41階に構えるプールは、2010年の映画『007 スカイフォール』で主人公、ジェームス・ボンドが泳ぐワンシーンに登場すると言う。目の前には上海タワー(上海中心大厦)や東方明珠塔、上海環球金融中心(SWFC)などを間近に眺める大パノラマが広がり、黒を基調としたシックな内装が洗練された雰囲気を演出。プールサイドのソファ席や奥のジャグジースペースから思う存分景色を堪能できる。泳ぎ疲れたら、ベンチシート付きのジャグジーに、身体を横たわらせつつじっくり芯から温まろう。プールサイドの奥に個室サウナが2つあるのもうれしいポイント。またミニバーカウンターではソフトドリンクはもちろん、アルコールも無料で提供する。23時の営業時間終了後に貸切できる有料サービスもあり、友人や家族同士で貸し切りプールパーティーが開かれることがあるんだとか。
35階の上層階でまったり
一方客室は3タイプを用意。同ホテル最高級のスイートルームは、会議に使える約8人のテーブル席、浴槽付きシャワールーム、プールエリア同様に陸家嘴エリアを眺められる寝室…と、贅の限りを尽くした空間が来る者を迎える。
info
住:世紀大道210号(×陸家嘴環路)
電:2036-8888
営:6時~23時(プール)
幾何学的に輝く水面で
上観光スポット、外灘や豫園までそれぞれ徒歩20分圏内の好立地にある「ウェスティン外灘センター(上海威斯汀大飯店)」には、外国人の旅行客が多く宿泊する。
同ホテル3階にあるプールは、水温28度、長さ18㍍、幅7㍍、深さ1㍍20㌢。窓から降り注ぐ自然光が窓の格子によって反射することで、幾何学的且つ幻想的な模様を水面に映し出す。またプールの一部側面はガラス張りで、ガラス越しに見える深い青色の水についうっとりしてしまう。また、静かな音楽がサウンドシステムを通して水中に流れ、潜ると別世界が広がると好評だ。一切の雑音が遮られた水中で、ヒーリング効果抜群の音色が耳に届く…極上の癒し体験になること間違いなし。
更衣室に完備されたスチームルームやサウナルームに入れば、蒸気が身体を温かく包み込んでくれる。さらに身体を動かしたければ、4階のフィットネススタジオで汗を流そう。すぐそばの「ブリスバー」に足を運びミネラルウォーターや搾りたてのフレッシュフルーツジュースでのどを潤すこともできる。
日本の俳優と出会えるかも
毎年6月には上海国際映画祭が開催され、外国人俳優や監督が来海。日本映画も複数本出品され、多くの日本人俳優陣がウェスティン外灘センターに宿泊するんだそう。運がよければ彼らと一緒にプールで泳いだり、ホテル内のレストランやカフェで遭遇したりすることができるかもしれない。
info
住:河南中路88号(×広東路)
電: 6335-1888(ホテル予約)
営:6時~23時(プール)
~上海ジャピオン2017年6月9日発行号