今年の出来事総まとめ 2018ローカルニュース

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中米貿易摩擦が勃発

今年7月6日(金)、アメリカが中国から輸入される818品目に対して340億㌦規模の追加関税措置を発表したことを皮切りに、激化した中国とアメリカの二国間における貿易問題。これまでに中国・アメリカともに3回ずつ追加関税を発動しており、まだ決着の目処はついていない。経済大国同士の衝突は世界経済にも大きな影響をもたらすもの。来年も引き続き、世界中が関心を寄せる問題となりそうだ。

ジャック・マー引退宣言

中国が誇る大企業「阿里巴巴集団(アリババ・グループ)」会長のジャック・マー(馬雲)が、「教師の日」である9月10日(月)、2019年同日に会長を退任することを発表し、全国に驚きを与えた。
引退宣言が業績に悪影響を与えるのでは、という声もあったが、ジャック・マー現役最後となった今年のネットセール〝双11〟セールでは、最高売上額を更新。彼自身も精力的にメディアに出演し、宣伝活動を行った。

彼はまだ55歳という若さ。引退後は、教育に立ち返りたいと表明、元教師であった自分の原点に戻り、たくさんの夢を実現したいと話している。

台風22号が上陸、猛威を振るう

今年夏、猛烈な勢力の台風22号〝マンクット〟が華南地方に上陸。この台風により5人が死亡したほか、300万人が何らかの被害を被った。雨・風ともに強烈な勢いで、高層ビルのガラスが軒並み割れたり、看板が吹き飛ばされるなど、衝撃の映像が話題を呼んだ。また鉄道や空の便も多くが欠航を余儀なくされ、経済損失は約52億元に達したと言う。

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中国国際輸入博覧会を開催

まだ記憶に新しい中国国際輸入博覧会。市ではこの博覧会に向け、道路や景観の整備、違法営業店の取り締まり、果ては休日まで変更するなど、準備に追われた1年間であった。博覧会は中国国家主席をはじめ世界各国のトップが招待され、華々しい成功を収め閉幕。しかし、事前予約で見学可能とされていた一般市民の入場は結局認められず…来年は一般客の入場も受け入れてもらいたいものだ。

上海佘山世茂洲際酒店が開業

市松江区の佘山エリアで11月20日(火)、〝世界で最も標高の低いホテル〟とされる「上海佘山世茂洲際酒店(インターコンチネンタル上海ワンダーランド)」がオープン。

採石場跡地に約5年掛けて建設された同ホテルは、アメリカの雑誌『ナショナルジオグラフィック』で〝世界の建築の軌跡〟と称されている。断崖にへばり付くようにして建つホテルは外観はもちろん、熱帯魚が泳ぐフロアなど、内装も豪華絢爛。宿泊費は4000元~だそう。

台風が30年ぶりに上陸

今年7月、台風10号〝アンビル〟が崇明区に上陸。市では落下物防止のための点検作業や、市民約19万人へ避難指示が下るなどの厳戒態勢がひかれた。市中心部へは大きな被害がなかったものの、30年ぶり、3回目となる台風の上陸はインパクトが大きく、ネット上では「ついに魔都の結界が破られた」と話題に。その後台風12号、14号も次々と市へ上陸した。

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「滴滴出行」女性客殺害事件

浙江省温洲市で8月、「滴滴出行」の相乗りサービス「順風車」を利用した20歳の女性が、運転手に性的暴行を受け、殺害される事件が発生。

この事件で「順風車」の安全性が改めて問題視され、上海市では同サービスが一時的に停止された。そして11月末「滴滴出行」CEOは同サービスの無期限停止を発表。安全面について徹底的に対策すると話している。

重慶路線バス転落事故

重慶市で今年10月末、長江に架かる橋を走行していた公共バスが、突然コントロールを失い川に転落、運転手を含む15人のうち13人が死亡、2人が行方不明となる大事故が発生した。

その後、車載カメラの映像から、ある乗客が運転手に殴り掛かり、運転手がハンドル操作を大きく誤ったことが事故原因と判明。この乗客はバスの運行ルートが変わったことを知らず、バスが自分の降りたいバス停に停車しなかったことに腹を立て、運転手を殴ったと見られる。

水没した車体は11月に引き揚げられた。また同市では、運転室の隔離や運転を阻害する行為の厳罰化などを進めている。

5ッ星ホテル清掃問題

先月あるネットユーザーが、国内14カ所の5ッ星ホテル客室の清掃風景を隠し撮りした動画を投稿。客が使った後のバスタオルでコップやトイレ、鏡を拭いている様子が映されており、問題となった。

これを受け各都市の政府機関が調査を開始。各ホテルに罰金を科したり、グレード引き下げを検討したりするなど処罰を下している。

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~上海ジャピオン2018年12月28日発行号

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