年賀はがきサービスを上手に利用しよう
中国郵局(チャイナ・ポスト)
既製はがきは全6タイプ
自分で作るのは少し…、という人は、すでにデザイン済のはがきを利用するのもひとつの手だ。
日本の郵便局にあたる中国国家郵政局(チャイナ・ポスト)では、日本のお年玉付年賀はがきに似た〝賀年有奨明信片〟(以下、年賀はがき)と呼ばれる郵便はがきを毎年、発行している。ことしは11月1日から、全国一斉に販売を開始した。
こちらの年賀はがきは、普通はがき型(普通有奨明信片)、手紙型(明?型)、カード型(賀?型)、デザインはがき型(異型明信片)、3Dカード型(動感明信片)、ハッピーカード型(賀?幸運封)と6タイプ。それぞれのタイプごとに最大で4つの図柄があり、合計で約20種類のバリエーションがある。来年の干支にあたる猪のイラストを使ったものや、新年快楽(新年おめでとう)など中国独特のメッセージを加えたものなど、贈る相手に合わせて上手くチョイスしよう。
こちらの正規販売小売価格は1.4元~30元。ただし、時期や販売店によって、価格が若干変動するので注意が必要だ。
さらに、公式年賀はがきなので、額面で0.6元~9元の切手と、日本のお年玉付き年賀はがきと同じような〝賀年有奨〟と呼ばれるくじが、付いている点も見逃せない。
△07年用の既製デザインの年賀はがき。
日本へ郵送の場合は、額面上の切手代のほか、追加の切手を貼る必要がある
中国の年賀はがきもくじ付き
どうしてもオリジナルにこだわりたいという人は、中国国家郵政局の年賀はがき(普通はがき型、手紙型、カード型の3タイプのみ)作成サービスを利用しよう。
ただし、作成時の最少ロット数が、1000枚~2000枚になるので、個人よりも法人で利用する方が現実的。料金は、普通はがき型なら1枚1.8元(額面で0.6元~1.6元の切手と〝賀年有奨〟が付いている)。こちらも、各郵便局や作成サービスを請け負っている会社により、デザイン制作費などが若干異なるので、近くの支店などに問い合わせてみよう。
ちなみに、中国国家郵政局発行の年賀はがきには、日本のように、インクジェット用の無地のものはない。
☆中国から日本へはがきを送る場合は、1枚一律4.5元となる。
書簡の場合は、1封20グラム以下5元、以降10グラムごとに1元を加算する。
☆07年用の〝賀年有奨〟の抽選は07年3月4日、発表は3月5日、6日。
07年3月15日~5月1日の期間に引き換えを行う。
上海数趣商貿有限公司
個人での申し込みが8割
そんなにたくさんの年賀はがきは必要ないけれど、全部手書きはちょっと…、という人には、「上海数趣商貿有限公司」の年賀はがき作成サービスが使える。
ことしで年賀はがき作成サービスを始めて3年目。総経理の王燕さんは「最初は、取引先の企業の方に『年賀はがきを作れる?』といわれて、始めました。ただ、昨年は個人、とりわけ日本人の主婦の申し込みが多く全体の80%を占めました」という。
最少1枚からでも作成OK
作成するのは、日本の年賀はがきのサイズに近い縦15センチ、横10センチのもの。言語も、日本語、中国語、英語に対応している。作成サービスの期間は、11月中旬~12月25日まで。
「日本の正月に合わせるには、12月25日までがデッドラインです。上海から日本にはがきを送る場合は、目安として1週間ぐらい見ていたほうがいいですね」(王燕さん)
料金は、1枚4元に、別途デザイン料100元が必要になる(100枚以上の場合、デザイン料は無料となる)。最少1枚からの作成も受け付けている。作成後は、市内なら無料で配送してくれる。
△上記二枚の写真:07年用の年賀はがきのデザイン案
家族写真で新年のあいさつ
年賀はがき作成までの流れは、電話で予約→打ち合わせ約1時間→仕上がりまで4日程自宅で待機→自宅まで配送の順となる。打ち合わせ時に持っていく写真は、デジタルデータでもプリントでも可能だ。
「参考テキストや干支などのイラストは、こちらでも準備しています。それよりも、忘れていけないのは家族写真です。お子さんと一緒に写った写真を持って来る方が多いです。皆さん、日本にいる、おじいちゃんおばあちゃんや親戚、友人の方へ送るそうです」(王燕さん)
※上海数趣商貿有限公司で作成する年賀はがきは、日本のお年玉付年賀はがきではありません。中国のくじ〝賀年有奨〟もありません。郵送の際は、別途切手代も必要となります。
【お問い合わせ】
上海数趣商貿有限公司
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営業時間: 9時~18時(月~金)
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~上海ジャピオン12月1日発行号より