上海でインタビュー 記事

情熱中国 団塊Jr.の挑戦~竹下マリさん

ポジティブに生きる
漢方を取り入れた
オリジナル石鹸

竹下マリさんは、原材料の仕入れから製造、
ラッピング、販売までの全てを手掛ける。
周囲に反対されながらも育ててきた
オリジナルブランドへの想いを、
1つひとつの工程の中で確かめる。

海外生活への憧憬

「海外に出ることに、漠然とした憧れがあったんです」。
アメリカ留学を終えたお兄さんが帰国し、
竹下さんはその想いをますます強くする。
「海外生活=お金がかかる」というイメージがあったが、
中国なら何とかやっていけるかもと、
2001年、思い切って単身、日本を飛び出した。
観光ビザで来海した後、
新天地のライブハウス立ち上げに加わり、
正式に上海で働き始めた。
しかし、5年が過ぎても中国語はさっぱり上達しない。
中国語をしっかり学ぼうと仕事を辞め、
上海中医薬大学の語言中心に入学。
漢方と出会ったのはこの頃だった。

植物性オイルに、漢方成分を配合した自然派石鹸。
常連客も多く、店舗を訪ねてくれる

漢方に魅了される

体調を崩した時期にたまたま購入した漢方薬で、
驚くほどの効果を実感した竹下さんは、
翌年、同大学美容科の本科生になる。
外国人は自分1人という環境で、
10歳も年下のクラスメイトと助け合いながら、
美容サロンを開く夢を語り合った。
いつか店を持つ時のためにと化粧品を探している時、
1人の石鹸職人と知り合った。
「上海には市場がない」と諦めかけていた彼を説得し、
一緒に石鹸作りに取り組む。
そうして、商品第1号が生まれた。
ホホバオイルやシアバターなど9種の植物性オイルに、
それぞれ美白や消炎などに有効とされる漢方を漬け込み、
3カ月寝かせた後、エッセンシャルオイルを加え、
5カ月かけて石鹸は出来上がる。
もちろん着色料、防腐剤は一切使わない。
お店を持つことを周囲の人に話すと、やっぱり反対された。
それでも竹下さんは、
「どう言われても、なぜかうまくいくような気がした」と言う。
開店後も、大家さんの都合で
4カ月間休業しなければならなくなったが、その間も、
後ろ向きな気分に捕えられることはただの1度もなかった。
〝普通では考えられないほどのポジティブさ〟は、
彼女の大きな魅力であり武器でもある。

中国の石鹸を日本で

休みには工場へ顔を出し、
作業がなければ世間話などをして、
ゆるやかなひと時を過ごす。
これまで卸しはせず、自分の店だけで販売してきた。
顔の見える範囲で、お客さんの反応を感じたかったからだ。
中国での販売に手応えを感じつつある今、
「日本では、中国のものに対するマイナスイメージがある。
それを少しでも改善していけたら」。
竹下さんの目は、日本をしっかりと見据えている。

~上海ジャピオン2012年7月13日号

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