週末僕はココ行きたい! 上海公安博物館




公安と闇組織の対立
スパイグッズにときめく


男「事件は会議室で起きてるんじゃない! 現場で起きてるんだ!」
女「また『躍る大捜査線』観てるの? 飽きないわね」
男「警察官ってかっこいいよな。オレが守る! ってな姿勢とか、普通は知らない裏側を覗ける感じが。小さい頃、憧れたなー」
女「そういえば、上海に公安博物館っていうところがあるらしいわよ」
男「実はそこ行きたかったんだ! 君が話持ち出してくれるとは思わなかったよ。じゃ、今週末行こう」
女「あるって言っただけで、行きたいとは言ってないじゃない」
男「小さい頃警察ごっこしなかった? 水鉄砲で銃撃戦とか、おもちゃの手錠で犯人逮捕ー! とか、定番の遊びじゃないか。それに、上海の公安だって僕たち日本人を含め、上海の治安を守ってくれてるのに、全然知らないだろ?」
女「まぁ、そうだけど。例えばどんなものが展示されてるの?」
男「7階建てで、結構広いらしいんだ。警察の博物館だから警察の制服やバッジなんかが展示されてるだけかと思ったら、公安が犯罪者から取り上げた押収品なんかのドラマを感じるものも展示してるって」


女「犯罪者から取り上げたものってどんなものがあるの?」
男「証明書やお金関係なら偽パスポートに偽札、違法カジノの現場から押収した昔のカジノテーブルとか、あとは殺傷事件で使われた包丁なんていうのもあるらしい」
女「それ実際に使われたものなの? それは流石にちょっと直視できないわね」
男「そういえば、スパイグッズもあるって聞いたな。公安グッズとはまたちょっと違うけど、007のジェームス・ボンドみたいで痺れるだろ。押収品に超古い小型カメラがあるらしいんだけど、それ一品だけで裏に隠れたストーリーを想像しちゃうよな。現代のスパイグッズはまた違うんだろうけど、古びたスパイグッズっていうのも味があっていいよ。これは、実物を観に行くしかないだろ」
女「スパイグッズも面白そうだけど、もっと警察っぽいものはないの?」
男「あとは、拳銃コレクションが人気らしい。小型銃から大型銃まで世界中の銃が揃ってる光景…。渋い! 杖タイプや、ペンタイプの銃なんて変わった銃もあるんだ。君、ルパンでいえば次元が一番好みだって言ってたよね。好きならやっぱりしっとかなくっちゃ」
女「ところで、その銃って試し打ちできるの?」
男「銃は打てないけど、君の心は打っただろ?」

【information】
住: 瑞金南路518号(×肇嘉浜路)
電: 2402-5369
時: 9時~16時
料金: 8元
休館日: 年中無休
アクセス: 地下鉄4号線で大木橋駅下車。東に徒歩10分(または魯班路駅下車で西に徒歩10分)瑞金南路に突き当たったら北に5分

~上海ジャピオン7月25日発行号より

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