水滸巡礼~108の足跡~柴進

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ゆかりの地 河北省滄州市
あだ名   小旋風
職業    金銭食料管理
宿星    天貴星

河北省滄州市出身。資産家で、自宅に豪傑たちを泊め、面倒を見ていた。高唐州政府の役人に冤罪で捕らえられるが、梁山泊に救出され入山、金銭食料管理を担当。方臘の戦い後は故郷に戻り、平民として暮らした。

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流れ者をまとめる親分
李逵が叔父の仇を討つ

柴進は滄州の大富豪で、後周最後の皇帝・柴栄(さいえい)の末裔と言われた。好人物として知られ、自宅の屋敷には流れ者40~50人を泊め、面倒を見ていた。梁山泊とも親交があり、宋江や林冲、武松を泊めたこともあった。

暴れ者の李逵(りき)が食客として、柴進の屋敷を訪れたある日のこと。柴進の叔父が山東省高唐州の権力者・高廉の義弟、殷天錫(いんてんしゃく)から屋敷の明け渡しを迫られ、暴行を受けて殺害された。柴進はこれを聞くと、法事の支度を手伝うため、李逵を連れて叔父の屋敷に向かった。するとそこへ殷天錫がやって来る。李逵はすぐさま飛びかかり、殷天錫を殺害。事態の悪化を恐れた柴進は李逵を山塞に帰すが、親族を殺され怒った高廉が柴進を捕らえ、拷問。李逵から顛末を聞いた梁山泊は、柴進救出のため高唐州に攻め入った。梁山泊は高廉の妖術を破り、救出に成功。

柴進はそのまま入山した。その後は梁山泊を後方で支えたほか、戦でも活躍。方臘の戦いで燕青(えんせい)とともに方傑を討ち取り、勝利に貢献。

柴進の故郷、河北省滄州市。ナツメ「金糸小棗」の生産地で、春秋戦国時代より生産が盛んであった。かつて、柴進が裕福に暮らしていた時も、ナツメ畑が広がっていたことだろう。

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豪傑と渡り合う皇帝の末裔
ドラマ『水滸伝』の柴進。原作と同じく、高貴な装いで登場する場面が多い

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【アクセス】

①上海虹橋空港/浦東空港から空路にて、天津濱海空港まで約2時間
②上海虹橋駅から滄州西駅まで、高速列車で約5時間、二等席473.5元

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~上海ジャピオン2014年10月31日号

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