浦東・虹橋空港ガイド

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1999年にオープンした浦東空港は、
4000㍍級の滑走路を3本有し、
実に50以上もの航空会社が就航。
日本だけで19路線を開拓、
北は北海道から南は沖縄までを網羅する。

◆STEP1 アクセス
市内各所からのアクセスは、大きく分けて、
軌道交通(リニアを含む)、空港連絡バス、タクシーの3通り。
軌道交通だけなら最大10元、
2・7号線「龍陽路」駅で乗り換えても、
+50元(普通席の場合、Eチケット控えや搭乗券提示で10元引き)。
また空港連絡バスは計9本ある。渋滞しない時間帯なら、
虹橋空港との間も1時間半程度で結び、
深夜便を除き、5時半頃~23時頃まで、
約20~30分間隔で運行する。
乗車料は各路線・降車地により異なるが、
最大で30元程度。
乗ってしまえば寝ていてもOK、停留所数も少ないため、
根強い人気がある。
なお、タクシー利用の場合は、龍陽路―空港間は
リニアを利用した方が速く、安い。
ちなみに、第1、第2ターミナルは2階の
北・中・南通路3本で結ばれており、
うっかり間違えても楽々移動できる①。

◆STEP2 チェックイン
航空会社は、A~Mのカウンターに分かれているので、
最寄りの案内ボードで確認しよう。
ボードには、カウンター名と
チェックイン開始時間も表示される②。
なお昨年12月より、上海航空が第1ターミナルに、
春秋航空と吉祥航空が第2ターミナルに移転したので、お間違えなく。

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◆STEP3 時間が余ったら
国際線搭乗なら、2時間前到着が基本。
しかし大した行列もなく、
スイスイチェックインできてしまったら、
大幅に時間を余すことになる。
この時間をどう過ごすかが、旅の命運を分けるのだ。

レストラン
洋食レストランは第1ターミナル2・3階の両端にある。
ここのモーニングを食べ飽きた人は、
ロビー中央奥の通路を入ったところにある③、
ハラール料理店「清真餐庁」④がオススメ。
国内線と国際線ゲートの間にあり、
またそこに続く通路がわかりにくいせいか、非常に空いている。
第2ターミナルは、2階到着ロビーの南端に
「バーガーキング」⑤と、バー「ザ・アビエイター」、
北端にはローカルファストフードの「永和大王」がある。
同じく3階の出発ロビー奥の階段を上がれば、
イタリアンレストラン「Rotini」⑥に、
上海料理店「上海人家」も。
上海料理の食べ納めににピッタリだ。
ただし、チェーン店以外は〝空港プライス〟設定なので注意。

マッサージ店
帰国直前の人からよく聞かれるのが
「日本のマッサージは高いんだよな~」の声。
帰国準備でバタバタして、ゆっくりマッサージに行く暇もない…
というアナタに朗報だ!
浦東空港には、第1・第2ターミナルともに
マッサージ店が入居している。
場所は、第1ターミナルなら先ほどの「清真餐庁」を
左に折れたところに、総合エステ店「香雪海」⑦が、
第2ターミナルはイタリアン「Rotini」隣に
ヘア&ビューティサロン「永琪美髪足道」がある。
しかしいずれも「全身」130元、「足裏」100元/各45分と、
ここも空港プライスだ。

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◆STEP4 出国審査後
出国審査、手荷物検査が済んだら、もう安心。
残りの時間は、お土産選びなど有効に活用しよう。

免税店
免税店の商品は、各ブランドが設定した「定価」があるので、
販売価格は空港によってそう違いはない。
ただし、販売店舗が独自にキャンペーンを行っていたり、
セット商品を打ち出していたりすることもあるとのこと。
ちなみに、化粧品は比較的キャンペーンが多いようだ。

インターネット
浦東空港内には、出国審査前・審査後ともに
無料Wi―Fi「i―Shanghai」が使用できる。
スマホの設定画面でこれを選択すると、
インターネットアプリが起動し、入力フォームが表示される。
「上網帳号」に携帯電話番号を入力すると、
短信(SMS)でパスワードが送られてくるので、
それを打ち込めばOK。
同Wi―Fiは空港のほか、外灘や新天地、田子坊などの
観光スポットもカバーしているが、
人口密度の高い場所では繋がりにくいこともあるという。
また、審査後の出発ロビーには、
無料で利用できるPCも設置されている⑧。
大型連休中は混み合うので、メールチェックなど
急ぎの用件を済ませたら、次の人に譲ろう。
使用後は、ログアウトもお忘れなく。

◆STEP5 到着
日本から戻った人のカバンは、日本製調味料でパンパン(たぶん)。
タクシーは長蛇の列、バスは満員、
重い荷物を引きずって帰りたくない…
そんな時の強い味方が、「バイク便(快逓)」だ。
バイク便は、第1ターミナルの出発ロビー、
1号門傍にある⑨。なぜ到着ロビーではなく、
出発ロビーなのか…
それは、前述のような人よりも、
搭乗直前に書類を仕上げて送ってしまいたいなど、
忙しいビジネスマンを対象としたものだからかもしれない。

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国内線専用空港として市民の翼を担ってきた虹橋国際空港は、
2007年に日本・羽田便と韓国・金浦便が就航、
10年には第2ターミナルを新設。
現在、第1ターミナルが改装工事中で、
一部国内線を除き、ほとんどの航空会社が
第2ターミナルに入居するため、
今回は、第2ターミナルをメインに紹介する。

◆STEP1 アクセス
国際線就航と同年、上海万博開催を前に、
軌道交通10号線の延長工事が行われた。
市内からのアクセスも圧倒的に便利になり、
市における、ハブ空港としての役割を強くした。
軌道交通は10号線の「虹橋火車駅」駅行き、
「虹橋1号航站楼(ターミナル)」と
「虹橋2号航站楼(ターミナル)」駅で下車。
こちらは連絡通路がないので、
ターミナルを間違えるとちょっと面倒。
第1ターミナルなら2階出発ロビー、
第2は2階到着ロビー外のシャトルバス乗り場から乗車し、
移動することになる①。
バスは約30分間隔で、所要時間は15~20分程度。
滑走路を大きく迂回するうえ、
市街地を通り抜けるため、
渋滞する時間帯はもう少々かかることもある。
急ぐ場合は、有料でも軌道交通を利用した方がいいかもしれない。

◆STEP2 チェックイン
チェックインは、こちらもA~Hに分かれた
各航空会社カウンターで行う。
配列は浦東空港と異なり、横一列ではなく、
A~D、その東にE、F、
さらに東側にG、Hという並びになっている。
その隙間をぬうように、
通路には約50㍍ごとにタッチパネル式の
インフォメーションマシン「指路機」が置かれ②、
また有人のインフォメーションデスクも設けられている。

◆STEP3 時間が余ったら
虹橋空港でうれしいのが、飲食店の数が豊富な点。
「マクドナルド」③、「ケンタッキーフライドチキン」などの
グローバルなファストフード店を始め、
気軽にお茶したい人には「グロリア・ジーンズ・コーヒー」や
「ベーカリー・カフェ」など、
実にバリエーション豊か。
また、旅行用品の買い忘れにはドラッグストア「ワトソンズ」④
やコンビニ「ファミリーマート」が大活躍。
そのほか、各種ブランドショップももちろん併設されている。
特に、スーツケースや旅行カバンを売る店が多く、
カバンが空港で壊れた人はよりどりみどりの品ぞろえだ。
このほか、お土産品も高級感のある陶器⑤などから、
手軽なバラ撒き系まで、ショップの種類も多彩。
また、前述の「指路機」も暇潰しにはもってこいのアイテム。
空港内地図に目的地への行き方案内、
果ては市内観光ポイントの紹介までできるのだ。
可能な限りこれをいじり倒して時を過ごすのもいいのでは。

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◆STEP4 保安検査後
この空港で特筆すべきポイント、
それはマッサージチェアが設置されていることだ。
搭乗券を所持している人しか利用できないが、
搭乗口付近に数台ずつ置かれている。
なかなか搭乗開始しない、優先搭乗が長くかかっているなど、
じりじりと待たされるような場面に、
まさにうってつけの設備だ。
軽食は「サブウェイ」⑥にてどうぞ。

◆STEP5 到着
到着口を出る前後、どちらも利用できるのが、
インフォメーションカウンター。
無料でコンセントとWi―Fiが利用でき、
各種ガイドパンフレットも常備するうえ、
祝祭日ならスタッフもいることが多いとか。
必要な情報はほぼここで得られるので、
知りたいことは何でも聞いてしまおう。

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~上海ジャピオン2013年4月26日号

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