上海のインド!?
中国全土デリバリー
上海でインドの食料品や日用雑貨を専門に取り扱う店と言ったらココしかない!
それが、最近虹橋路から姚虹路へとプチ引っ越しをした「ブーミーストア」だ。
上海はココだけだが、中国では紹興に2店舗、義烏と広州に1店舗ずつと、
計5店舗を構え、すでに6年目を迎えている。
インドから駐在に来ているシルベスターさんは、
「僕は浦東に住んでいるんだけど、友達からこの店の情報を聞いてやってきたんだ。
週末になるのが待ち遠しかったよ(笑)」と、嬉しそうに顔をほころばせる。
普段は自炊しないそうだが、一緒に店を訪れた隣のマンションに住む同僚と、
ここぞとばかりにインドMDH社のカレースパイス「フィッシュカレーマサラ」(13元)や
チャパティ用の小麦粉「アタ」(72元)、
タージ・マハルのイラストが印象的な「タージ・マハルティー」(41元)などを、
カゴから溢れんばかりに買い込んだ。
しかし、いくら買い込んでも心配は無用だ。
同店では、デリバリーも行っており、店員によると、「中国なら、どこにでも届けるよ!」と、何とも頼もしいお言葉。
一番の売れ筋はスナックとのことで、「サモサ」(15元)などは、保存に便利なチャック付きのものもある。
ちょっとレトロなパッケージの石けんなどもあるので、友達へのちょっとしたプレゼントなどにも良さそうだ。
インド通な人には、ボリウッド映画DVD(18元/枚)も。
プチ旅行気分で物色しよう。
2年で市内に6店舗
万博ギリシャ館でも出品
2年前に上海で店を出し、上海万博が開催された昨年には、一気に6店舗まで拡大した「アンフォラ」。
万博のギリシャ館にも出品し、最近は『上海星尚テレビ』などでも紹介された。
その急進出の理由について、「この店はギリシャ人のオーナーが数人で経営してるんだけど、
営利目的というより、ギリシャの食文化を広めることを重視してやっているんだ。
だから万博開催の年に、一気に店舗を増やしたんだよ」と語るのは、広報を担当する崔さん。
その成果か、開店当初はギリシャ人をはじめとする外国人客が多かったが、
最近では、中国人客も増えてきているという。
中でも日本人に人気というのが、ギリシャの水切りヨーグルト(24元)。
逆さに持っても崩れない、濃厚な食感が特徴だ。
このヨーグルトをはじめ、要冷蔵の保存ができない商品は、
ギリシャ人のスタッフを雇い、自社工場で毎日生産しているもの。
上海にいながらにして、本場の味が堪能できるというわけだ。
そしてヨーグルトと相性抜群なのが、各種蜂蜜。
「メロディーハニー」(39元/130㌘)など、手頃な価格のものもあるので、
是非ヨーグルトとセットで買って帰りたい。
ほかにも、市内ではほかで手に入らないと崔さんが豪語するギリシャチーズ「フェタ」(45元)や化粧品など、
独自の商品が目白押し。
ホワイトと地中海ブルーで統一された店内に一歩入れば、その品々に魅了されること請け合いだ。
静かな通りの小さな店
豊富なチーズ&ワイン
旧フランス租界の静かな通りにある「グルメ」は、クリーム色の壁に溶け込むようで、
ともすれば見落としてしまいそうな落ち着いた佇まいを見せる。
店内は小ぢんまりとしているが、ここには独自のルートで仕入れているイタリアの商品が、
棚に所狭しと並べられている。
中でもその多くを占めるのが、ワインやリキュールなどのアルコール類。
レモンに砂糖などを混ぜて作られた甘い味わいのリキュール「リモンチェッロ」(ボトル110元~)や、
料理などにも使用される赤ワイン「SANNIOROSSO」(特価250元/ボトル)などがオススメだ。
そして美味しいお酒を飲めば、欲しくなるのがチーズ。
冷蔵棚には、イタリアンチーズの代表と言われる「パルミジャーノ・レッジャーノ」(91元/200㌘)や、
ハードチーズ「グラナ・パダーノ」(64元/200㌘)などが勢ぞろいしている。
3年前に同店をオープンさせた気さくなイタリア人オーナーのアリシアさんは、
「イタリアの商品はほかのスーパーにもたくさん置いてあるけど、
うちは独自のルートでイタリアから直接仕入れてるから、きっと満足してもらえるラインナップになってると思うわ」と話す。
その話を裏付ける通り、市内のイタリアンレストランやホテルなどからも、商品の注文が多いそうだ。
租界時代の雰囲気あふれるこの界隈。散歩コースのひとつに、同店を加えてみてはいかが。
韓国食材何でもござれ
夜もコンビニ感覚で
10号線「龍柏新村」駅から南に下ると、そこは韓国ストリート。
日本人にとっての古北と同じように、上海在住の韓国人の多くが、このエリアに集まっている。
そこで、彼らの生活を支えているスーパーのひとつが、この「ハオマート」だ。
「うちは毎日24時まで営業しているから、パジャマでお菓子を買いに来たりする人も多いわ」と話すのは、
店員のキムさん。
店が出来て約2年後の、2006年から同店で勤務している、看板娘的な存在だ。
同店はまさに〝スーパー〟といった風情で、お菓子やお酒などの食料品だけでなく、
キッチン用品や化粧品、さらにはジャーなどの電化製品まで売っている。
もちろん、全て韓国製だ。
レジ台のすぐ横には、具だくさんの韓国のり巻「キムパブ」(15元)など、
韓国人スタッフによる自社製品が置いてある。
家でキムチチゲを囲む時用などには、「トック(スティック餅)」(5元)も便利。
野菜やキムチ、鮮魚などのコーナーもあるので、一式買い込み、鍋パーティーとしゃれこもう。
ちょっとしたおやつには、韓国のお米ジュース「シッケ」(4元)や各種韓国アイス(1本5元~)などが最適。
韓国ストリートを練り歩きながら、パクっとかぶりついてみよう。
また、韓国版の花札「花闘(ファトゥ)」(10元)なども売っているので、お菓子とともに買い込み、
韓国人の友達と夜な夜な遊びふけるのも良いかもしれない。
~上海ジャピオン4月8日号