上海社科院流通経済研究所が実施した酒類の調査結果から、市内で流通しているワイン・洋酒類の50%以上が、偽装表示や偽造などの非合法酒であることが分かった。中国の白酒や黄酒の非合法酒の割合も、40%近くに上った。
同調査は、昨年10月から約4カ月間、市内のスーパー、バーなど酒類販売場所で実施した。
だが、この結果に対し、毎週市場調査を行う市酒類専売時管理局は、「非合法酒の比率は1万分の5程度」と反論。ふたつの調査機関が出した数値の大幅な差に、関係者も困惑している。
現在、非合法酒の取り締まりのため、酒類には製造元・出荷元などを示す証明証の添付を義務付けている。しかし、業界関係者によれば、市の酒類販売店2123店舗のうち、これを実行しているのは800店舗余り。
(4月19日)
~上海ジャピオン4月27日発行号より