市各区の衛生監督所は7月16日(月)、区内のプールで実施した衛生検査の結果を発表した。多くのプールでは衛生基準をクリアしたものの、松江区と楊浦区の一部のプールでは、尿素などが基準値を超えていることも分かった。
松江区では、同区監督所が検査した18カ所のプールのうち、5カ所で尿素が基準値を超えていたほか、塩素濃度が基準値に沿っていないカ所も見つかった。また楊浦区でも、一部プールで、消毒薬が正しい容量で使用されていないところがあった。
各区の衛生局は、こうした不衛生の原因として、一部市民の衛生意識の低さによるプール内での排尿行為や、プールの運営において水の循環浄化回数が足りないなどを挙げている。
専門家は、水中の尿素濃度が高いと、皮膚を刺激し、胃腸機能に影響を及ぼす怖れがあると指摘。さらに、排尿者の病原菌が一緒に排出され、皮膚病や肝炎などに感染する可能性もあると述べている。(7月17日)
~上海ジャピオン7月20日発行号より