中国・香港とシンガポールでの、コンタクトレンズメーカー「ボシュロム」のレンズ保存液の欠陥に関する報道などを受け、市食品薬品監管局では2月22日から、欠陥のあるコンタクトレンズの保存液に関する市民からの問合せを呼びかけている。
薬品不良反応監視測定センターの副主任を務める杜文民氏によると、通知から2日間で、同センターへ「コンタクトレンズの保存液を使ったために、角膜炎になった」などの問合せが十数件あったという。ところが、その商品が実際に「ボシュロム」であるかは、不明瞭でもあった。
市内にある「EYES」、「茂昌」、「紅星」、「パリミキ」などの眼鏡専門店や「ワトソンズ」などのドラッグストアでも、「ボシュロム」のコンタクトレンズの保存液の回収は行っておらず、返品の報告もないという。
中国・香港ではすでに、同社自ら対象となったコンタクトレンズの保存液の販売停止を決めている。さらに、販売停止をしたシンガポールでは、一週間で約百万シンガポール㌦の損失があると見られている。(2月24日)
~上海ジャピオン2006年3月3日発行号より