上海語の衰退懸念し対策  小学生向け上海語教材使用へ

上海市内の小学校で今年9月の新学期から、市で初となる上海語の教科書を用いた授業
を行う見込みであることが、最近明らかになった。
市社会科学院が発表した「2012年上海市小中学生成長状況調査」によると、市で出生
した小中学生のうち、約6割が基本的な上海語を話す能力があるものの、日常生活で上海
語を使用する習慣があるのはその約半数に留まっている。
これを受け、上海大学中国語学部教授は、上海語が消滅の危機にあるとして、語学は7歳
以前に習得するのが最善という持論を基に、小学生向けの上海語学習用教科書の編纂に
取り組んでいた。出版は8月を予定。
一方、市教育委員会と農工民主党市委員会では、上海語文化の伝承を目的とし、「上海
方言博物館」の建設を検討している。
(6月14日)

~上海ジャピオン2012年6月22日号

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