上海の風を感じながら走る!
伊藤さんの紹介で伺ったのは、茨木さん夫婦。雅士さんは自転車レース、奈美さんはお菓子作りを楽しむ
20年来の趣味
上海でも自転車に!
上海の街を、風のように走り抜ける自転車の一団――。週末の早朝、浦西地区にある自宅を出発した茨木雅士さんは、浦東新区を中心に自転車で約150キロ㍍の道のりを走る。ともに走る仲間の国籍は、ドイツ、フランス、アメリカ、日本、中国と多様だ。
「上海に赴任してから2年ほどは、仕事が忙しくてなかなか時間が取れなかったのですが、〝乗りたい〟という思いは消えなくて」と話す雅士さん。自宅の一室は、3台あるレース用の自転車をはじめタイヤ、サドル、シューズなどが並ぶ自転車専用の部屋になっている。
高低差のある日本のロードレースコースと違い、上海の道はほぼフラット。さらに風が強いこともあり、大陸で走っていることを実感すると言う。
「走った後に飲む、コーラの味が格別で。自販機が少ないので、自分で用意して走るのも、中国ならではですね(笑)」
北京オリンピックを契機に、最近は中国国内でもアマチュアのロードレースが開催されるようになった。いつかはそれに参戦することを目標に、雅士さんは練習に励んでいる。
家族団らんのかなめに
手作りのケーキを
一方、奈美さんは「夫は、時間があればいつも自転車をさわっているほど熱心ですが、私は、マイペースに趣味を楽しんでます」と微笑む。日本ではパンやお菓子の教室に通い、ケーキ作りの講師を務めたこともある奈美さん。現在は、子供の幼稚園の催しでクッキーを焼いたり、家族の誕生日にケーキを作ったりと、長年の趣味を日々の暮らしに生かしている。
夫婦がそれぞれのやり方で、趣味を楽しむ。茨木家の上海生活は、これからも円満に過ぎていきそうだ。
奈美さんが作った陽菜ちゃんのバースデイケーキ
茨木雅士さん、娘の陽菜ちゃん、奈美さん
物件情報
◇地区:長寧区◇間取り:3LDK 142㎡◇家賃:非公開◇築年数:6年◇サービス:家具家電込み、管理費込み、日本人学校バス、BS1、BS2、NHKワールド、スポーツジム、テニスコート、プール◇交通:地下鉄より車5分
⇒NEXT WEEK
茨木さん自慢のお隣さんは、
テディベア教室を主宰する瀬戸口さん
アンゴラ山羊の布地に、ガラスの目の正統派のテディベア作りを教える。アンティークが並ぶインテリアも素敵!
~上海ジャピオン6月20日発行号より