その症状、もしかしたらこんな病気の初期症状!
治療のカギは、早期発見。
【サイレンNo.31】
子供がコホコホと軽い咳をするようになった。それに、時々息苦しそう。上海の空気が合わないのかしら?
心当たりのある人は、こんな病気の可能性が!
小児喘息(しょうにぜんそく)かもしれません。
日本でも多い「小児喘息」は、ここ上海をはじめ北京など中国でも大都市を中心に急増しています。軽い咳や痰が頻繁に出るようなら要注意!
「小児喘息」はアレルギー性鼻炎と同じアレルギー性疾患のひとつ。ダニやホコリ、排気ガスなど、アレルギーを引き起こす物質を吸い込むと、気管支がアレルギー反応を起こして収縮し、息が苦しくなるという病気です。重症患者になると、ひどい発作で呼吸が停止してしまう例も少なくありません。
そうならない為にも、早い段階で医師の指導を受けることがとても大切。初期症状でもある「軽く乾いた咳をする」「呼吸時にヒューヒューと音がする」といったサインを見逃さないようにしましょう。
また、この病気は根治が難しいため、長期管理が必要となります。一般的には、発作を鎮める抗アレルギー剤や、気管支の収縮を予防するステロイド剤など喘息の程度に合わせた薬が処方されますが、こうした薬で発作がおさまらない場合は、なるべく早めに専門医に相談するよう心掛けましょう。
世界中で広がる大気汚染、ここ上海も例外ではありません。部屋に空気清浄機を置く、というのも効果的な予防法のひとつです。
■今週のドクター
上海永恵華クリニック
橋本浩 先生
住所: 華山路800弄6号裾楼4階
TEL: 6211-3333
診療: 月曜~日曜8時半~17時(木曜休診)
※本記事は、チェックする目安に過ぎず、あなたの身体の状態を確定するものではありません。
~上海ジャピオン10月17日発行号より