古代ギリシャ哲学
私は考える男マートン。今日は、哲学散歩で、岳陽路まで来ている。そろそろ夕飯時だが…ん? ギリシャ料理レストラン「GREEK TAVERNA」? ちょうどいい、食べに行こう。
しかし、レストランであるのに「タベルナ(食べるな)」とは、これまた哲学的だな。哲学とは、当時常識であった、神が世界を作ったという考えに対し、疑問を持つことから始まった。つまり、レストランは一般的に食事をする場所と考えられているが、これを禁ずる名称を掲げることで、我々に哲学を投げかけているというわけだな。面白い! 私も小部屋(トイレ)で哲学してこよう!
ひとつの真理を得る
水色をベースに、白のストライプを入れた扉か。…まてよ。ギリシャ料理に水色とくれば、万物の根源は〝水〟だと唱えた、世界最初の哲学者タレスのことに違いない。そうか! 多くの人に、排泄を行う場所と認識されている、小部屋(トイレ)を哲学すると、本当にここは排泄を行う場なのか? という問いにつながる。その答えは、この水色の扉だ。つまり、小部屋(トイレ)とは、人をタレスのような哲学者にする場所なのである。今日は、ひとつの真理を得ることができた。ありがとう、いい小部屋(トイレ)であった。
~上海ジャピオン2013年6月28日号