サトウキビでパワー補給
テンサイと並び、砂糖の原料として重要な役割を果たすサトウキビ。日本では、沖縄を中心に九州や四国などで栽培されている。なお徳島や香川で生産されている高級砂糖「和三盆」は、伝統和菓子の原料として、昔から重宝されている。
サトウキビは、砂糖の原料のほか、茎の芯の部分をそのまま噛んで食べたり、機械で汁を絞って飲んだりする。栄養成分には、カリウム、亜鉛やマグネシウムなどのミネラル、ビタミンB1・2、鉄分、カルシウムを含む。単糖類のため、消化吸収が早く、疲れた時、すぐに体力をつけたい時に適している。
中国でサトウキビは、寒性に属すと考えられており、身体を冷やす作用があり、のどの渇きを抑えるため、夏場によく摂取される。また、胃の働きを整え、吐き気を止める効能もあるのだとか。
中国では、この時期、路上でサトウキビジュースが売られる。また、田うなぎやタケノコと一緒に炒めるなど、中華料理にもよく登場する食材である。中でも、サトウキビ、シイタケ、豚肉入りの粥は、高血圧の人に進んで食べられる。ただし、身体を冷やす恐れがあるので、下痢をしやすい人は摂取を控えよう。
夏に見かけるサトウキビジュース。暑い時のパワー補充ドリンクとして取り入れてみては。
~上海ジャピオン2013年6月28日号