憧れのネイルを自らの手で
樋口さんの紹介で伺ったのは、ネイル教室に通う木村さん。
教室に通いはじめてから、手が美しく生まれ変わったそう
ネイルを学びたい
長年の想いが実現
「できあがったネイルを見ると、本当にうれしくて」
手を眺めながら、こう話す木村百合子さん。
爪は、前日のネイル教室で、濃淡の違うブルーを組み合わせたステンドグラス柄に塗り直したばかりだ。
百合子さんがネイルを知ったのは、大学生の頃。
留学していたアメリカで、ホストマザーがネイルサロンで爪を美しく整えているのに魅了され、「いつか自分も」との思いを抱くようになった。
しかしその後、時が過ぎること十数年。
日本では、数年前までネイルがそれほど一般的ではなく、百合子さん自身が手あれや爪のトラブルで困っていたこともあり、ネイルサロンに足を運ぶことはなかった。
そんな百合子さんにチャンスが訪れたのは、昨年の秋。
友人が、上海でネイル教室に通いはじめたのを聞き、「自分も」と通い始めたのだ。
レッスンはまず、手と爪のケアから始まった。
先生に教わった手入れをすると、長年、手あれに悩んでいたことが嘘のように。
それからチップの扱い、ネイルに柄を描くアートなどを学んでいった。
自宅でネイルを楽しむ百合子さん
いつかネイリストに
新しい夢も
現在レッスンでは、雑誌などを参考に考えたオリジナルデザインのジェルネイルに取り組む。
右手のネイルは塗りにくく、筆圧が少し変わるだけでラインがゆがむ。
難しいことも多いが、「週に一度のレッスン日がとても楽しみで、3時間のレッスンもあっという間」と百合子さんは笑う。
いつかネイリストの試験に挑戦したいという気持ちも芽生えてきた。
常に心の中にあるのは、アメリカのホストマザーの手を飾っていたフレンチネイル。
百合子さんが自らの手で、憧れのネイルを施す日も近そうだ。
ブルーのステンドグラス柄のネイル
木村百合子さん
⇒NEXT WEEK
デザインは自由自在
ほしい物は自分で作る!
手芸が趣味の定光さん
~上海ジャピオン2月13日 発行号より