上海市宝山区豊翔路にある水産物加工会社「上海翁牌冷蔵実業有限公司」で、8月31日(土)午前10時50分頃、社内作業場から液化アンモニアが漏洩し、15人が死亡、5人が重症、20人が軽傷を負う事故が発生した。
事故発生時、20人以上の従業員がタオルで口や鼻を覆い、工場内のトイレに避難していた。けが人の多くは気管支粘膜に火傷を負っており、うち1人の女性は肺を損傷したほか、体表の18%に火傷を負い、目下付近の医療機関で治療中。
専門家によると、高濃度のアンモニアガスには神経毒作用があり、吸入すると鼻やのどを激しく刺激し、肺や気管支に火傷などの炎症を起こすという。
関係者によると、液化アンモニアは生産ラインのパイプから漏れたと見られているが、周辺地域への影響は未確認。市安全監督管理局は特別調査チームを組織し、現在事故の原因等について調べている。(9月2日)
~上海ジャピオン2013年9月6日号