オススメポイント

同作をオススメする理由は、上海を舞台にしており、最近よく取り沙汰される嫁姑問題にクローズアップしている点です。物語の中で男性は、嫁と母親という2人の女性の板挟みとなって苦しみます。この状況は、私たちにとって日常茶飯事とも言えますが、文化の異なる日本の方から見れば、ここまで悲惨な嫁姑問題は、ある意味では新鮮に映るかもしれません。

同作を通して、普段教科書では学ぶことができない社会の一面を垣間見ることができます。中国語の学習教材の1つとして、ドラマ版と合わせて読み進めていくといいですよ。

激しさを増す、嫁姑バトルの結末は?

上海人の妻と東北人の姑との間に繰り広げられる、嫁姑問題。妻の家族の援助のもと、夫婦は上海で家を購入する。そこへ東北から夫の母親が押し掛け、口出しを始める。姑が思い描く理想の嫁は、家事をこなし節約に徹し、夫と子どもを中心とした生活を送ること。これまではやさしかった夫も、母の登場により徐々に夫から息子へと変化し…。

嫁姑バトルは一層深刻化を増し、最後は予想もしない悲惨な結末を迎える。

～上海ジャピオン２０１３年１１月２９日号