考える男マートンと哲学の小部屋(トイレ)~我家餐庁

-475matong

上海の家庭料理店

私は考える男マートン。今日は、上海家庭料理店へ来ている。スープにチャーハン、炒めものと、まるで上海人一家の夕食に招かれているみたいで、癒されるな。

…ふう、腹もくちくなったし、会計して出るか。おっとその前に、小部屋(トイレ)へ行っておこう。

ネコと天上の哲学

さて、ここが個室の扉…うわっ、何か柔らかいものが脛を擦った!? 思わず個室へ飛び込んだが、何だったのだ? ちょっと扉を開いて覗いてみよう…何だ、個室前の空間にネコが数匹いただけだった。まったく、人騒がせなキャッツだ…待てよ。キャッツと言えば、世界的に最も有名なミュージカルのひとつ、『キャッツ』を連想するな。都会のごみ捨て場で個性的なネコたちが、天上へ上り新たな命を得られるという、唯一の「ジェリクルキャット」に選ばれるため、歌とダンスで各々をアピールするという話だ。

しかし、ジェリクルキャットは、新しい命を得られるものなのか。ならば彼にとって真理を得るなど容易いことなのでは…? よし、私もゴミ捨て場へ向かい、歌とダンスを披露し、ジェリクルキャットを目指すか。ありがとう、いい小部屋(トイレ)であった。

~上海ジャピオン2014年3月21日号

最新号のデジタル版はこちらから




PAGE TOP