オススメポイント
同作は、ある村の選挙を題材とした長編小説です。農業・農村・農民を合わせた〝三農〟に焦点を当て、新しい時代の農民を活き活きと描き出している、と高い評価を受けています。
中国国内では、経済発展の恩恵を受けていない農民、そして彼らが直面する現代的な概念、権利…。読者は、目まぐるしく変化する中国の経済の発展を前に、村長や地主といった人々が、笑い、泣き、怒りながらも前進していく様を目の当たりにします。また、仔細に描写された選挙の工程は、現代中国の理解に役立つことでしょう。
現代中国の農村での選挙騒動
2002年、北方陽興県黄龍鎮黄龍村では、第6回村民委員会の選挙が行われることとなった。そこで、村組織の幹部を30年間務めている趙立徳と、村の責任者の銭水旺が出馬することに。
頑固者だが誠実なため、村民たちから慕われている趙立徳と、手段を選ばず票を集めようとする銭水旺。長年の因縁を持つ2人による戦いが繰り広げられる…!
~上海ジャピオン2014年4月11日号